Step8 2010/5/5 上海万博4日目(Aゾーン、Cゾーン) 「勝負の日」と決めていた5月5日。上海市の連休(4/30〜5/4)明け、普通日2日目、朝から雨と、人数の少なくなる要因がたくさんありました。そこで、この日に中国館チャレンジをしたのです。 6時前にホテルを出て、6時過ぎの地下鉄に乗車。6時半ごろ耀華路駅に降り立って、高科西路ゲート(東側)へ。6時50分ごろでしたがまだゲートは開かず。門の外で、雨の中、50人ぐらいで待っていました。7時半前に開門し、検査場のあるゲートの中へ。ここは屋根があるのでとりあえず一安心。それまででだいぶ濡れてしまったものの、寒さで震えるといった事態にまではならずに済みました。9時開門と同時に、中国館のチケットを余裕でゲット。その足で行きたかった大韓韓国館に向かいました。(あとから考えたら、この時に台湾館に向かっておくべきだったんですよね。台湾館は見逃した中で一番おしいパビリオンの一つです。) 韓流に感動したあと、Aゾーンを歩いていると日本語での呼び込みが。どうも日本館でお茶会をやっているようなのです。多少迷ったのですが、ここはのんびりと一服いただいてきました。私は抹茶とその雰囲気が大好きなのです。喧騒の上海万博の中で落ち着いた、静かな一時を過ごさせていただきました。 その後、他のAゾーンのパビリオンを回ったり、吉野家に行ったりしてから、中国館へ。名実ともに今回の万博の目玉。見ておくだけの価値はありました。これで一応、上海万博もほぼ制覇かなと。 と、思いたかったのですが、実はこの日まで一切“Cゾーン”に足を踏み入れていませんでした。ということで、万博4日目の午後にして初めてCゾーンへ。欧米各国の趣向を凝らしたパビリオンが並びます。やはりここも他のゾーンとはまた違うのです。「5日でもとても全て見切れなかったか…」との思いを、上海滞在最後の食事をポーランド館で取りながら、改めて強くしたのです。 それをさらに強くしたのが、万博文化センターの内部。なんとショッピングモールになっており、ブティックやレストランはもちろん、ゲームセンターや果てはスケートリンク(アイスリンク)まであったのです。どんな人が滑れるのか分かりませんが、明らかに万博のチケットさえ持っていればこの光景を見ることができます。なんと巨大かつ見るべきものの多い、全容がなかなかつかめない万博なのでしょうか…。明日帰るのは正直もったいないなと思いつつも、今日も世博1路バスでホテルへと戻ったのでした。 |
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地下鉄8号線の2番電車(6時すぎ)で万博会場へ。日本と同じで、車内で居眠りをしている人が多かったです。 | 開門前の保安員さんたち。この写真では怖そうですが、皆さん若く、礼儀正しく、丁寧です。英語もそこそこできます。 | なんと日本館で裏千家の「国際交流茶会」に参加。喧騒の中、一杯の抹茶だけで何であんなに心が落ち着くんでしょうね。 |
ベトナム館でベトナムの音楽を楽しむ。竹で作られており、この日は多少寒かったですが、夏は涼しいかもしれません。 | 気が付けば中国館の指定時間まであと30分。急いで食べられるといえばやっぱり。ということで、行ってしまいました吉野家。 | 牛肉飯セット2、29元(約430円)。味は日本のものと全く変わらず、相変わらずうまい。茶碗蒸しもgoodでした。 |
今日のメイン、中国館へ。真下に立つと改めてこの建物の大きさに驚く。いかに国家が偉大か、心で分からせるのかな…。 | 改革開放からの歩みをその時代の家具等で表現しているのですが、似たような趣向の展示がどこかにあった気も…。 | これは掛け値なしに素晴らしい「清明上河図」。映像で見せて、現物も見せて、また映像で見せてという流れも非常に良い。 |
第2エリアはカートに乗って「探索の旅」。楽しいのは楽しいのですが、TDLやUSJに慣れていると子供騙しな気も…。 | 第3エリアは低炭素社会に向けた中国自慢の品々が並んでいるものの、大多数の人民の興味はこの噴水の方。 | 帰りはエスカレーターで下降。入るために並んでいる人を見下ろしていると、なんとなく優越感を感じてしまうのは、なぜ? |
明らかに見ている人より出演者の方が多い…。まあ、この日が今のところ万博最小入場者(88,900人)だったので…。 | わざとだと思うのですが、イギリス館に赤い服をきた女が登場。空のグレーと相まって、独特の色彩が出来上がりました。 | イギリス館の内部。一本一本に種が埋め込まれています。閉幕後はバラバラにされて、地元の小学校などに配られるそう。 |
日本では超有名な1枚ですが、中国人にはあまり知られていない様子。数分にわたって独り占めして鑑賞しました。 | ポーランド館で懐かしのポーランド料理を賞味。まずはポーランドの味噌汁とも言うべきジューレック。ちゃんと茹で卵入り。 | 見た目は悪いけどむちゃくちゃ旨いゴロンカ(豚の骨付きスネ肉)。ただ、あまりに大きくて結局食べきれなかった…残念。 |
ちょっと万博文化センターを覗いてみる。ホール内は無理だが、建物には入れる?何があるのかなと思って行ってみると…。 | なんとショッピングモールとアイスリンクがありました!これまでとは全く異次元の万博の一面。いやあ、恐れ入りました。 | 5泊したホテルとも今日でお別れ。万博で手に入れたものなどを整理します。明日、いよいよ自分にとっての最終日です。 |
Step9 2010/5/6 上海万博5日目(Cゾーン、Bゾーン) いよいよ帰国日。とはいえ、空港18:10発なので、きょうも半日は万博を見ることができるのです。上海と大阪が非常に近いことを改めて実感します。荷物をホテルに置いて、中興路駅から馬当路駅へ。馬当路ゲートは今日ものんびり。8時半ごろ行ったのになんと中国館の参観券をゲット。昨日の雨の中の待ち時間は何だったのかとの思いが一瞬よぎったものの、これも思い出。このプラチナチケットもお土産の一つとなりました。 万博専用地下鉄の13号線で世博大道駅へ。そこから、Cゾーン早回り。デンマーク館→アイスランド館→オーストリア館→リトアニア館→ロシア館→アメリカ館→赤十字館と見ていきました。さらに、南翔饅頭店で小籠包を食べたり、Bゾーンパビリオンの外観を見たりしているとあっという間に午後1時半。一度ホテルへ荷物を取りに戻らないといけないので、ここらへんがタイムリミット。いつもの通いなれた道で上南路の出口から出て、世博1路でホテルへ。すっかり慣れたのに、このルートを取るのもこれで最後。なんだか、ちょっとさみしい気も。 とはいえ、5日間も通って、だいぶ上海万博とこの国のこれからが分かったような気がします。そして、海外の万博が十分に楽しめるということも。やはり、万博というのは発見と感動の宝庫で、すごいイベント。これからも平和な日々が続き、世界各地でどんどん開催されていってほしい。そして自分は、それを一つでも多く追い続けたい。ささやかな、大きな夢が生まれました。 無事関空に戻って来て、到着フロアから上を見上げてみると、そこには「2010中国万博観光年」という文字と中国館のイラストが。6日前に見た時とはまた違った感情が沸き起こってきたのを感じました。 ありがとう上海万博。これからも最後まで大きな事故なく、無事成功裏に終わることを、心から祈っています。 |
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開場まであと30分というのに、この落ち着いた感じ。まあ、この日も万博史上第2位の少なさ(120,200人)でした。 | 人魚姫もさることながら、自転車で回れる万博パビリオンという発想は斬新!かなりいい汗かかせていただきました。 | 至る所で売っている「レモン水」5元。初日の入場後すぐから、何本飲んだことか…。これとももうお別れ。何かと感傷的。 |
愛知万博でカルト的支持を受けたリトアニア館。今回もどこか奇妙。揺れるだけの遊具?でアテンダントさんが遊んでる。 | バスケットのユーロカップの宣伝ですが、遊んでいるのは明らかにリトアニアの方々…。来場者は見るだけ??? | こちらはリトアニアの宿敵・ロシアの展示。ロマンチックなお花畑とソユーズとの取り合わせが、いかにもロシア。 |
全額民間からの寄付で建てられたアメリカ館のスポンサーたち。純アメリカ企業の中に、なぜかパナソニックのロゴが。 | たった半日であったにもかかわらず、そこそこにCゾーンも堪能。いよいよ上海万博ともお別れの時が近づいてきました。 | 世博1路バス目指して出口へ。テーマ館、世博軸、中国館。そしてボランティアモニュメント。これらは万博閉幕後も残る。 |
10数年後、この会場が、この国がどうなったか必ず見に来たい。見に来ます。そんな思いを胸に、会場を後にしました。 | 帰国のJAL便。毎回、帰りの飛行機の写真を撮るときは、安心したような寂しいような、なかなか複雑な気分です。 | 関空到着ロビーに、大きくかかった上海万博と中国館の看板。関空で始まり関空で終わった上海万博でした! |
Step10 そして伝説へ 台湾花博・麗水万博・ミラノ万博! こうして私の上海万博は終わったのですが、万博の旅はまだまだ続きます。そうです、すでに次の万博、そしてそのさらに次の万博までが内定しているのです。2012年には、隣国・韓国で麗水万博。そして2015年にはイタリアでミラノ万博が開催されます。海外の万博が十分楽しめることは上海万博で良く分かりましたので、次も、次の次も、万博に行きたいなと考えています。 そして、今年の国際園芸博覧会(いわゆる“花博”)も、今年の冬から来年の春にかけて台湾の台北で行われます。単に花や緑のみならず、ハイテク技術や環境に対する取り組みもアピールしていくとのこと。ホームページの作りからも垣間見えますが、明らかに物事の捉え方や感性が日本人と近い台湾の人々がどんなイベントを作り上げるのか、大いに楽しみです。11月の連休か年末年始に初訪台かな、と思っています。 こうして、万博への道はまだまだ続いていくのでした。 上海万博への道 完
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(写真は台湾館。) 2010台北国際花卉博覧会(日本語) 2010.11.6〜2011.4.25 |
(写真は大韓民国館内にて。) 麗水世界博覧会(日本語) 2012.5.12〜8.12 |
(写真はイタリア館内にて。) ミラノ国際博覧会(英語) 2015.5.1〜10.31 |