富山県7泊6日の旅6日目(11月12日)その2
[黒部ルート見学会1]


    経営者が十割の自信をもって取りかかる事業 そんなものは仕事のうちには入らない
    七割成功の見通しがあったら勇断をもって実行する
    それでなければ本当の事業はやれるものじゃない
    黒部は是非とも開発しなけりゃならん山だ
                                               太田垣 士郎



黒部ダム出発コース 行程

トロリーバス黒部ダム駅10:45集合 標高1,470m
 (黒部トンネル内専用バス10.3km(約40分) 途中タル沢で剣山展望)
作廊谷(インクライン上部)11:40発 標高1,325m
 (インクライン815m(約20分) 黒部ルート解説ビデオなどを見る)
黒部川第四発電所(インクライン下部) 標高869m
 (黒部第四発電所見学・昼食)
黒部川第四発電所前(関西電力専用鉄道・上部軌道)13:10発 標高869m
 (バッテリートロッコ列車6.5km(約32分) 仙人谷駅で途中下車 高熱隧道を通過)
欅平上部駅 標高800m
 (上部駅で一度外に出て展望。その後、竪抗エレベータで200mを一気に下る)
欅平下部駅 標高600m
 (工事用トロッコ列車500m(約3分))
黒部峡谷鉄道欅平駅14:10解散 標高600m

番外編:黒部ルート見学会の歩き方はこちら


写真など

集合場所 いざ、出発 トロリーバス横目に
黒部ダム駅の奥まった一角に見学会の標識が立っていた。大きなお土産屋さんもないので時間のつぶしようもない。今日は27名参加とのこと。 いよいよオフリミットエリアへと突入。参加者は、リタイヤしたての年配の男性・旅や山登りの好きそうな中年女性・明らかに鉄道好きの若い男性で3分される。 奥に扇沢行きの関西電力トロリーバスが待っている。またいつの日か、あれにも乗ってみたいものであるが、今日は黒部ルートへ。
黒部トンネルのバス タル沢 裏剣
黒部ルートへはトロリーではない普通のバスで行く。トンネル内には換気設備がないが、4か所の横穴だけで十分とのこと。バス内もヘルメット着用。 その横穴の一つ、タル沢へ。黒部峡谷・下の廊下最大のハイライトである「十字峡」にも近いらしい。自分が行くことは、一生ない気がするが…。 剣岳。こちら側からみるのを「裏剣(うらつるぎ)」というらしい。ここまできれいに見えるのは珍しいとのことで、案内役の関電の方も写真を撮っていた。
インクライン外観 インクライン説明 太田垣士郎レリーフ
京都以外ではまず聞かないインクライン。ここではしっかり現役である。27人乗るとぎっしり。途中で、欅平出発コースの見学者とすれ違う。 斜度34度というが、最後尾にいるとレールがほぼ垂直に立って見える。インクライン車内では、中島みゆきが紅白に出場した時のテープなどを見せてくれる。 いよいよ黒四発電所へ。入口には太田垣士郎のレリーフが飾ってある。兵庫県豊岡市(旧城崎町)出身の偉人であり、城崎には記念館もある。
発電所内部 水車 制御盤
今日は4台の発電機のうち3台が回っていた。この時期の昼間としては多い方とのこと。下にある水車は溶接ではなく、1つの金型から作っているらしい。 水車の軸。この上に発電機、この下に水車が付いている。1秒あたり6回回転しているとのこと。手を触れたらやばいんだろうなあ、と言われなくても伝わってくる。 この発電所も今は無人で、下流にある制御所から遠隔操作されている。しかし、何かあればトロッコやインクランを使ってすぐさま飛んでくるとのこと。




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