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ペルー・ボリビア23日間 近くて遠くて地球紀行
2日目(10月2日)「翼よ、あれがベロオリゾンテの灯だ」

ルート
ドイツ・フランクフルト国際空港―(TAM航空JJ8071便)―ブラジル・サンパウロ国際空港―(TAM航空JJ8066便)―ペルー・リマ国際空港―(送迎)―リマ・当山ペンション泊
※凡例: ★入場・体験観光 △外観観光 ◎食事
※飛行機関係(ラウンジ、座席、機内食等)の感想は、世界一周フライトスケジュールにて。


写真など

TAM THE MAGIC RED CARPET 機内食 ベロオリゾンテの灯
フランクフルトからサンパウロまで、初の大西洋越え。送り届けてくれる機体の名前は「THE MAGIC RED CARPET」。そのネーミングもちょっとラテン系かも。 「良く分からないときはチキンを選ぶ」の法則で、チキンをチョイス。なかなかに美味。ちなみに奥の豆スープは金属のボウルにたっぷりと。いかにも南米。 大西洋を渡り終え、ふと下を覗けばいくつかの街の明かりが。これは、ベロオリゾンテの街。教科書でしか知らなかった街の上を今まさに飛んでいる。
サンパウロで乗り換え 朝食 TAMの赤いコップ
サンパウロでリマ行きの飛行機に乗り換え。5時間以上の飛行なのでそこそこに立派な装備かと思いきや、ビジネスでもシートピッチが狭い、かなり古い機体に…。 ターキーとチーズとあったので「パイでも出てくるのかな」と期待したのだが、ターキーのハムとそのままのチーズでした(泣)。でも、やっぱり美味しかったです。 TAMのコーポレートカラーでもある赤いグラス。容量も結構大きくて、雰囲気も良いです。いろいろと書きものなどしていたところ、何やら機内放送が。
上空から見たラパス 上空から見たチチカカ湖 ルフトハンザビジネスラウンジ
(↑クリックで拡大します)上空から見たラパス。見事にすり鉢状の斜面に街が広がっています。エルアルト国際空港もばっちり分かります。 (↑クリックで拡大します)上空から見たチチカカ湖(手前側のLago Pequeno)。タラコ半島がしっかりと分かります。しかし湖周辺はひたすら荒野です。 そして見えてきました太平洋。これで一応、地球をぐるっと回ったことになるわけです。もちろん、旅自体はこれからスタート。ラパスに戻っていきます。
当山ペンション ホテルの窓からリマの街 ポリョアサード
空港には当山ペンションのお迎え。運転手さんは日本語できないものの、送迎で一緒だったのは日本人の3人家族。久しぶりの日本語でちょっとほっと。 本当に長かった旅装を解いて、部屋の窓からリマの街を撮影。これからどんな日々が待っているのかとか、治安はどうかとか、若干不安に感じる南米初日。 きょう帰国される方と、南米を回ってらっしゃる方と一緒に、当山ペンションそばのチキン屋さんで鶏1匹丸焼きとアンティクーチョを。わりと日本人向けの味かも。


旅のメモから

・フランクフルトからはTAMブラジル航空。当然、日本には飛んでいない航空会社。なかなか日本語の情報も少なかったのですが、せっかくの大西洋横断でもあり、めずらしい飛行機会社に乗ってみようかなと。搭乗時、「ブラジルのビザがないから載せられない」と言われるものの、「コネクションフライトのチケットがあるから」ということで、あっさりとOK。どうも、ブラジルがディスティネーション(最終目的地)の人が大半のようで、乗り継ぎ客自身が珍しいようでした。
・機内のつくりはルフトハンザと大差なくと思うのですが、ほんのちょっとシートピッチが広いからか、格段に楽。キャビンアテンダントさんもとっても親切でフレンドリー(ルフトは若干、非欧米系以外のお客さんには冷たい印象がありました)。食事も若干日本人には不思議なものがあるものの、どれもおいしい。TAMなかなかいい会社じゃないでしょうか。気に入りました。
・この路線、太平洋横断とは言うものの、アフリカ大陸と南アメリカ大陸の形がちょうどはめ込み式になったような場所を飛ぶため、意外と海上を飛ぶ部分が少ないのです。まあ、もちろん夜なので分からないと言えば分からないのですが、ヨーロッパとアフリカと南アメリカはすくなくとも陸地としてはかなり近い場所に位置しているというのは(普段太平洋を中心に書いた世界地図ばかり見ている日本人にとっては)なかなか意外でした。
・個人モニターがあったのですが、当然ながら日本語バージョンはなし。英語で映画を見れるほど英語は分からないので、せめて音楽でも聞こうと探していたところ、Enyaベストが。今回聞いて分かったのですが、Enyaの曲というのは実に飛行機でのフライトに合います。そして、去年のピッコロ演劇学校本科卒業公演でも使われた"Book of Days"も。今まさにこうして、地球を移動し、大洋を越え、旅をしている。One step, one fall, one falter/Found a new earth across a wide ocean/This way because my journy. ピッコロにいた2年間のこととか、その前の日々のこととかいろいろと思いだしつつ、気が付けばつい目に涙。
・非常に寝心地の良いシートだった&さすがに疲れていたのもあって、ぐっすり熟睡。目が覚め、「今どのあたりを飛んでいるのかな−」と思ったものの、なぜかモニターが付かず。色々やっても全然ダメ。結局、キャビンアテンダントさんを呼んで再起動してもらいました。そしてマップで確認したところ、もうブラジル上空。窓の外を見てみれば、所々街の明かりが見えます。そして、マップには「ベロオリゾンテ」の名前が。この地名、地理受験選択者なら多分知っているはず。ウジミナスという日本資本(新日鉄のようですね)の入った製鉄所があることで有名なのです。教科書でしか知らず、多分一生関わることがないと思っていた街の上をいま飛んでいる。なかなか感慨深いものがありました。
・サンパウロ空港に到着したものの、乗り換えの表示なし。リマ行きの飛行機の表示も無し。どうも着いたのはターミナル2でターミナル1まで行く必要があるよう。ほとんど人のいない通路(そもそも乗り換え客が少ないのです)をとぼとぼと歩いて行ったところ、無事、ターミナル2に到着。サンパウロ・グアルーリョス空港は今をときめくBRICsの玄関口としては意外なほど古くて狭い空港でした。ラウンジも結構混んでいましたし。まあ、逆にコンパクトでいい部分もあります。
・リマまでは5時間以上かかるものの、日韓線や日中線でも使われないような旧式のビジネスクラスシートに。ある意味、ビジネスとしてはもったいなかった気も。となりのおじさんはずっと寝ていたので、トイレに行くのも行きにくかったし、食事を置く場所にも多少苦労したり。まあ、南米域内線はビジネスでもこんなもんなのかもしれません。ただ、この飛行機で何よりも良かったのは、上空からラパスとチチカカ湖が見えたこと。機内放送で「ラパス、チチカカ」という言葉だけを聞き、慌てて窓を開けてみたところ、本当にばっちり見えました。みんなで場所を変わりつつ鑑賞したのですが、私はたまたま進行方向右側(H側)の窓側に座っていたため、ずっと楽しむことができました。これを見ることができただけでも、この飛行機◎です。
・リマの空港へは当山ペンションに送迎に来てもらいました。一緒にペンションに向かった家族連れも当然日本人。(というか当山ペンションは事実上日本人専用。)久しぶりにしゃべる日本語に、なんだかほっとしてしまったり。旅はこれからなんですが…。ペンションで旅装を解き、オーナーのぺぺさんから注意事項を聞いたりしたあと、この日はペンション周辺のスーパーに行ったり、ATMでお金をおろしたり、公衆電話から家に電話をかけてみたり、ペンションでコカ茶を飲みつつ、お話しつつ、情報ノートを読んだり。
・そして夜は、今日帰る人&南米を回っている人と一緒に、当山ペンションそばのレストランChiken Houseで、鶏の丸焼きとアンティクーチョ(牛の心臓の串焼き。ハツですな)を賞味。単純な料理なので日本人の口に合います。ビール片手に、お互いこれまでの旅とこれまでの人生の旅の話を語りつつ、南米初めての夜は更けていったのでありました。
今日の泊まりは「当山ペンション(リマ)」


今日のお買いもの(1ソル≒28円)

引き出し 550ソル
・ミネラルウォーター 1ソル
・インカコーラライト 1.4ソル
・Chiken House 20ソル
合計 22.4ソル のこり527.6ソル
(別途、USドルで1,315ドル[ペルー内宿泊・移動全て。当山ペンション])


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