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ペルー・ボリビア23日間 近くて遠くて地球紀行
3日目(10月3日)「アストロノーツが笑ってくれた」

ルート
リマ・当山ペンション泊―(自家用車)―パラカス港★バジェスタス島ツアー(エル・カンデラブロ、バジェスタス島)―(自家用車)―ナスカ・地上絵★ミラドール★遊覧飛行―(自家用車)―リマ・当山ペンション泊

※凡例: ★入場・体験観光 △外観観光 ◎食事


写真など

バラカス港 エル・カンデラブロ 鳥たちの編隊
まだ夜が明ける前にリマを出発。車を飛ばしに飛ばして(当然、自分が運転しているのではありませんけど)、結構ぎりぎりの時間に港に到着。 プレ・インカの地上絵の一つとも、500年前にやってきたスペイン人が描いたとも言われるエル・カンデラブロ(燭台)。漁の目印という説が有力だそうです。 バジェスタス島に近づいてくると次々に鳥たちが編隊を作って飛んでいく姿が。初めの頃は、みんな珍しがって必死で写真を取ろうとしていたのですが…。
鳥だらけ ペンギンたち オタリア
島に近づくとだれも鳥ぐらいではカメラを向けなくなります。「地面が黒く見えない」「鳥が七分で黒が三分、いいか 鳥が七分に黒が三分だ」…って感じです(笑)。 ここでは野生のペンギンも見れます。冷たいフンボルト海流がペルー沖に流れているためにペンギンが生息できるとのこと。さすがリトルガラパゴス。 アシカの一種、オタリア。本当に息遣いが聞こえるほど間近まで寄っても全く逃げようとはしません。岩から落ちないか不安になるような場所に結構います。
つみだし港 グアノをとってます 港に帰還
写真には写らないのですが、実は鳥の糞で凄い臭い。さらに空からも降ってきます。ただ、これがグアノといういい肥料になるらしく、今も採掘中なのです。 小屋からぶら下げられた縄梯子とか、なんとなくUSJの「ウォーターワールド」っぽいなあと。でも、実際にこういう場所で働いている人がいる現実の施設。 かなり満足して帰還。帰りは鳥の編隊にカメラを向ける人も無く。さて、ここから一気にナスカに向かいます。イカからナスカまでは道も相当悪くなります。
ミラドール 木(ミラドールから) 木(だいぶ降りたところ)
うとうとしていたところ、着いたよと。よく観光写真などで見かけるミラドール(展望台)がそこにありました。さっそく2ソル払って登ってみることに。 ミラドールのやぐらから見た「木」の一部。一番上まで行くとしっかりと形が分かります。絵もすごいけど、こんなに何にもない場所があるのもすごい。 降りてくると、確かにこれが「木」の絵だとはとても分かりません。これがずっと残っていた、そして残そうとした人がいたということにも地球の不思議を感じます。
セスナ 宇宙飛行士 さる
パイロット2人、乗客4人の小さなセスナ機で遊覧飛行開始。小さな飛行機で低い高度から地上絵が観察できるのもナスカ出発の利点の一つ。 「宇宙飛行士」見えやすい地上絵の一つ。フクロウ人間とも言われていますが、まるで来訪者を歓迎するかのように右腕を上げたその姿にはちょっと感動です。 「サル」代表的な地上絵の一つです。尾っぽのくるくるを「P」の字にした"Peru"のロゴ(ペルー貿易観光庁が作ったそう)は国中至る所で見かけました。
ハチドリ 木と手とミラドール ナスカ空港帰還
「ハチドリ」おそらく日本で一番有名な、地上絵らしい地上絵でしょうか。これは小高い丘の上の平たんな場所に描かれており、見つけやすい&見やすいです。 「ミラドール、手、木」上空から見るとはっきり分かりますね。それと同時に。あの展望台だけで研究を始めたマリア・ライヘはすごかったなあと。 全く酔うこともなく、主な地上絵は(写真の有無は別として)全て確認できました。思ったよりもずっと楽しかった!やっぱり遊覧飛行はナスカから。
パルパの地上絵 髪の毛が突っ立ってます 未知の地上絵?
遊覧飛行も終え、後は延々と5時間近くかけて帰るだけ…と思いきや、運転手さんがもう1か所、「パルパの地上絵」の見える場所に連れて行ってくれました。 ナスカよりも古い時代のものだそう。ナスカとは多少趣の違う、遮光器土偶にも通じるかわいらしさを感じさせる地上絵。やはり日本人とルーツが同じなのかも。 無人になった展望台から地上を見ると、そこらそこらに不思議な模様が。一見荒涼たるこの土地には、まだまだ沢山の謎が隠されているようです。


旅のメモから

・この日はバジェスタス島・ナスカを一気に1日で廻ってしまおうという当山ペンション第5ツアーの日。普通、日本からのツアーだとイカからの遊覧飛行となるらしく、これだと地上の状況が全く分からないし、本当に地上絵を10数分見るだけのために1日を費やすことになる。それもなんなので、評判の良いこのツアーに参加。そもそも当山ペンションに決めたのも、このツアーをやっているからというのが決め手の一つでありました。長時間移動の後だったのでできれば翌日にしたかったのですが、この日ならば同行の人がいるということでこの日に。(同行者がいる方が安くなるのです。)
・朝5時の出発。正直、時差ぼけだか何だかで時間感覚がめちゃくちゃになっていたので全然しんどいこともなく。一緒に行くのは、僕よりも年上の女性(Nさん)と年下の女性(Sさん)。車に乗り込む時にはじめましてでした。(この時は気付いていなかったのですが、このあと何度も出会ったり別れたりすることになるのです。)まだ真っ暗の中、リマの市街地を抜け、一路、港のあるパラカスへ。途中、何度も検問に引っかかります。運転手さんも慣れたもので、運転免許証と車検証(?)を出していました。何かあったのでしょうか?あるいはもともとこんなに検問が多い国なのかな?
・車は飛ばしに飛ばして、8時前にパラカス港到着。それまでがうそのように、観光客多数。朝のこの時間しかバジェスタス島行きの遊覧船は出ていないようなのです。最初から港税6ソルを払うように言われていたものの、どうも5ソルと1ソルはそれぞれ別々の用途に使われる模様。スペイン語は良く分からないものの、国立公園入場料が5ソル、港の使用料が1ソルと見ましたが、正しいのかな?
・バジェスタス島、リトル・ガラパゴスと言われるそうですが、ガラパゴスを知らない自分にとっては今までで最もたくさん野生生物が見れた場所だと思います。鳥の数も凄いし、ペンギンやオタリア(アシカ)も本当に間近で見れる。更にすごいなと思ったのは、現にここでグアノ(鳥の糞の化石で肥料になる)を採掘している人がいて、その積み出し小屋などもあるということ。日本の状況から言うと、全く現実感のないこんな場所で生活している人がいて、それが産業として成り立っている。それも非常に感慨を受けました。
・ちなみに注意事項としては、「鳥の楽園」ですから当然、上からひっきりなしに落し物が落ちてきます。これが、ちょっと拭ったぐらいでは全くとれない、かなりの厄介者なのです。私はこの日新しいズボンをはいていたのですが、色が黒だっただけに所々に白い色の目立つまだら模様になってしまいました。結局、1日で洗濯することに。隣の席だったNさんもズボンを洗濯に出したとのことで、着ていくものには要注意です。
・楽しかったバジェスタス島遊覧を終え、一路ナスカへ。イカまでは憶えているものの、その後はうとうとと。どうもイカ以降は道路がかなり悪くなった模様。良く揺れるなあと思いつつ、うとうとしていると、突然車が停車。着いたよ、と。そこが有名なマリア・ライヘのミラドールでした。
・寝起きでちょっと怖かったものの、展望台の上へ。確かに「手」と「木」の地上絵が良く分かります。地面にいたら絶対に分からないこの模様。ナスカと言うとあまりにも「ナゾ」という言葉が多いのでちょっと食傷気味でしたが、やはり「謎」としか言いようがないですね。降りてくると、それが模様になっていることは全く分かりません。これを体験できるのはナスカまで来ているからで、やはり来て良かったなあと。Nさん、Sさんも大喜びでした。
・ミラドールからナスカ空港まではあっという間。ところがここで問題が。まず1つは僕の体重が制限以上だったということ。まあ、これは奥の手(まあ途上国には良くある話です)で解決。次に、「天気が悪いので飛行機がしばらく飛ばない」と。でも、「探検ロマン世界遺産」(当然日本語)を見ている間に、30分ぐらいで無事、解決。無事、6人乗り(うちパイロット2人)セスナに乗り込みました。これまで乗った中で一番小さい飛行機かも。9人乗りヘリとか、乗員3名乗客3名のSAABとかに乗ったことはありますが(笑)。
・さっそく、「いるか」がお出迎え。パイロットさんは英語と日本語でちゃんと説明してくれます。「三角形」「宇宙飛行士」「さる」「いぬ」「コンドル」「くも」「ハチドリ」「ペリカン」「オウム」「手・木(ミラドール)」と、案内図に書いてあるものは全てよく見えました。意外だったのが、大きさがものによって結構違うこと。「イヌ」は小さく見えました。一方、「コンドル」はかなり立派。見えやすいのは「宇宙飛行士」と「ハチドリ」。ナスカ地上絵を見てきた人に聞くと、よく「見えなかった」とか「ものすごく酔った」とかいう感想があるのですが、そんなことは一切ありませんでした。3人で大喜び。車内で食べる遅いお昼(ロモ・サルタード)を積み込んで、一路、6時間ほどかけてリマへ戻ります。
・と、途中でパルパの地上絵の見える所にも連れて行ってくれました。ナスカとはちょっとテイストの違った地上絵です。かわいらしさとかはこっちの方が上かも。やはりこの地にはまだまだ謎がいっぱいあるんだなあと。こんなに長時間車に乗っているとさすがに疲れたのは事実ですが、でも、素敵な1日を過ごすことができたのでした。
今日の泊まりは「当山ペンション(リマ)」


今日のお買いもの(1ソル≒28円)

前日のこり 527.6ソル
・パラカス港のペリカンおじさんチップ 1ソル
・パラカス港港税+国立公園入場料 6ソル
・ミラドール入場料 2ソル
・ナスカ空港空港税 25ソル
・ミネラルウォーター大 2.5ソル
・ヨーグルトドリンク 1.5ソル
合計 38ソル のこり489.6ソル
(別途、USドルで20ドル[チップとか何とか(笑)])


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