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僕の舞台技術学校日誌
8月(2009.8.1〜8.12)


21.8.1〜 夏休み
 あまり気にしていなかったのだが、演劇学校・舞台技術学校には夏休みがある。基本は8月の1ヶ月間。
 特に演劇学校には大学生も多いので、そのためかもしれない。また、夏は「ピッコロフェスティバル」と題して、中高生や社会人の演劇・人形劇・ダンスなどを行うため、学校の練習場所を空けにくいという事情も大きい気がする。社会人が多い舞台技術学校としては「やっとのってきたのに…」というところもなくはないものの、個人的にはイベントなどで忙しい時期でもあるため、ありがたいといえばありがたい。
 演劇学校の本科生、研究科生には夏休みの宿題が出ているそうだが、技術学校生は進路希望を出すほかには別に指示もない。まあ、個人的に明治時代の建物でも研究してみようかなと思ったりもしているのでありました。

21.8.2 演劇学校 補講 落語「淀五郎」 文楽「国宝二人」
 新型インフルエンザの影響で飛んでしまったことにより、スケジュールが遅れ、これのみ8月実施。
 落語は大名人と言われた三遊亭圓生のもの。話の筋はこちら(ちなみにWikipediaの落語関係の解説は実に分かりやすい。誰か好きな人が書いているのでしょうねぇ)。たしかに、噺だけでその場面がありありと見えてくる演技力はさすが。個人的には戦後すぐの録音であるにもかかわらず、非常に音声がきれいなのはびっくり。相当修正もしているのであろうが、マイクや録音機器もそれなりにいいものを使っていたのであろう。
 文楽の国宝2人はNHKスペシャルのドキュメンタリー。人間国宝であった人形遣いと義太夫が舞台に取り組んでいく姿を、文楽の舞台を通して描いたもの。いちばん印象に残ったのは、やはり弟子を叱りつけながら稽古をつけるシーン。厳しいというのもさておき、一つ一つの語り方にそれぞれ意味があり、それをとうとうと説いているのが非常に印象的であった。先生もおっしゃっていたが、演出家というのはそれぞれのセリフの意味や感情をきちんと言語化することが必要であり、伝統芸能の世界でも単に見て学べだけではだめなのであろう。
 逆に公務員の世界って、きちんと言語化されていない不思議な風習も多いよなあ…とつい振り返ってしまったのでありました。

21.8.12 コース分け通知
 舞台技術学校のコース分けについてメールで通知あり。
コース
18期生コース分け時 [参考]17期生卒業時 [参考]16期生卒業時
美術コース
11名(男性4名・女性7名)
6名(男性1名・女性5名)
4名(男性0名・女性4名)
照明コース
6名(男性1名・女性5名)
6名(男性1名・女性5名)
3名(男性0名・女性3名)
音響コース
4名(男性3名・女性1名)
6名(男性2名・女性4名)
2名(男性0名・女性2名)
合 計
21名(男性8名・女性13名)
18名(男性4名・女性14名)
9名(男性0名・女性9名)
 全員希望通りということで、美術コースに集中する結果に。途中からある程度分かっていたとはいうものの、やはりこうなったかという感じ。卒業時までに若干減ることもあるとはいうものの、まあまあ結構な人数になりそう。とはいえ、音響や照明と違ってある程度人数がいた方が良い世界でもあり、人数が多いというのはその分仲良く交流もできるので、あまり心配もしていないが…。
 参考までに昨年度と一昨年度の卒業公演パンフレットからコース別人数を拾ってみた。やはり今年は例年よりは多い模様。特に男性の数が今年は明らかに多い。それがいい感じのまとまりを作っているのかなと思わなくもなかったり。
 ということで、9月からは美術コース。絵も描けない、大工仕事もさほど得意でない中どこまでいけるか、いよいよ勝負の時。遊びの部分はともかく、学ぶ内容についてはなんとか若者10名についていかなければと、新たな気分になりつつあるのでありました。

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