授業メモ(実習を受けている人以外には何の役にもたちませんので注意) ・資料は6月24日に配布されたものを使用。きっかけの時間やオーバーラップタイムに相当、変更あり(先生から指示がある)。 ・「花火」はサブマスターフェーダーに入れてある。 ・2人1組で実施。1人は「客電、Goボタン、(花火)」、もう一人は「時間の計測・指示、雷のピアノボタン、(花火)」といった分担。[分担はとっとと決めること!]途中で変わっても良い(が変わらない組の方が多かった)。 ・一番忙しいのは、「雷→雨→音楽」のあたりの操作。以降は、すんなりと流れていく。 ・舞台上の照明を暗転する前に作業灯を入れるのを忘れないこと。 ・客電のフェーダーはゆっくりゆっくり。(一般的に初心者は早すぎる傾向にあるとのこと。) ・タイムウォッチも重要だが、曲にのって、曲に合わせた転換を心がけることができるとなお良い。 |
授業メモ [電気の基礎] ・家の電球はどんなに明るくても100W以下。一方、スポットライトは通常1KWで、小さくても500W。全然容量が違うため、より慎重な取り扱いが求められる。 ・通常、家庭の配電方式は「単相3線式」となっており、R・N・Tの三本の電線が通っている。N(ニュートラル)と結ぶと100Vの電源が取れる。RとTで結ぶと200V。 ・電気による発熱を示した法則にジュールの法則があり、熱量(Q)=電流の2乗×抵抗×時間。電流(A)が大きいと発熱の割合が高まるため、電圧(V)を上げてやる必要がある。 [電気と安全] ・感電した場合、電気は通常、その場所から足を通って地面に流れる。右手から感電した時よりも、左手からの方が心臓を通るので危険。 ・皮膚の抵抗は、発汗していると1/12、水にぬれていると1/25まで減少する。そのため、絶対にぬれた手で電気器具に触るのはやめた方がよい。 ・舞台照明のコンセントなどにはアースが付いているものが多い。C型コンセントなど。 ・T型コンセントは昔は250V以下であれば使えたが、いまは200V専用のコンセントとなっている。 ・屋外設営の際など、漏電しているケースはかなりある。 ・近年、持ち込み電気器具すべてについて漏電チェックをしているホールも増えてきている。 [配線部材] ・舞台では通常「キャプタイヤケーブル」を使う。通常家庭で使われるビニールコードやこたつなどに使われる袋打ちコードなどは引っ張りなどに弱いため、舞台では使用しないこと。 ・キャプタイヤケーブルも容量によって太さ(導体面積)が変わってくる。ブレーカーよりも容量の大きいケーブルを使うこと。 ・音響のノイズの原因となりやすいのが照明の電気コード。出力を調整するときに、どうしても入力側(1次側)の波形にも乱れが生じてしまうためこれを防ぐには、音響の電源と照明の電源を別々にとる、両者の電線は極力放して設置する(だめならクロスさせる)、絶縁トランスを利用する、一方のアース接続を動かしてみるなどの方法がある。 [その他] ・照明機器のデジタル制御信号としてDMX512信号があり、世界共通。一方、イーサネットを使ったネットワーク信号については各社ばらばらの状況。統一させようという動きもある。 |
授業メモ(実習を受けている人以外には何の役にもたちませんので注意) ・資料は6月26日に配布されたものを持ってきたらよいが、あまり使わない。 ・基本は、「レベル合わせ」→「先生の指示に合わせてplayボタンを押す」→「SEなどはフェーダーで下げる」の繰り返し。単純だが、これがなかなか面白い。 ・2人1組で実施。1人はM1、M2、SE3、SE4、もう一人はSE1、SE2、M3、M4といった分担。 ・きっかけはすべて先生が出してくれるので、特段、難しい(あせる)ところもないかも。 ・場合によっては、先生が若干高度なことを指示することも(SEに負けないようにMを出していくとか、Mを一気に上げずにSEが落ちるのに合わせて少しずつ上げていくとか)。 ・自分の番が終われば、客席から見ていても良い。これが「音響担当」の一つの特権。場所によってかなり見え方・音が違うので、それを確かめてもいいかも。 ・転換など重要なポイント以外はできるだけ舞台を見て、楽しみましょうとのお話あり。確かに自分の番はよく見れてなかったかも…。 |
授業メモ(実習を受けている人以外には何の役にもたちませんので注意) ・生徒は「舞台監督」「操作板」「紗幕」「大黒幕」「スモーク」の5か所を担当。舞台監督の1回目は先生が行う。 ・この日は「ドライアイス」を使用。お湯を沸かす機械があり、ここにドライアイスを突っ込んで煙を出す。ロスコ(スモークマシン)と異なり、空気よりも重いので下に溜まる。 ・きっかけは舞台監督から出る。舞台監督は全体の流れ・きっかけを十分に理解しておく必要がある。 ・1分前に「1分前です」、10秒前に「まもなくです」と声をかける。 ・幕が降り切っているかどうかは、ちゃんと目で確認した後、インカムで各所に知らせる。 ・音響、照明、舞台は密接につながっているので、1か所を体験していても他セクションのことも気にしておくこと。 |
授業メモ(貸していただいたメモから、自分が書きとめておきたい部分のみ) ・現在の音響、デジタル化しているといっているが、人が関わる以上、そんなに進歩していない。 ・人間の耳、16歳で完成。21歳でMax。それ以降は退化する。 ・人の耳は水平の音方向には鋭く、垂直方向には鈍い。真上・真下の音はほぼ判別不可能。 ・オケピは客には聞きやすいが、舞台では聞きにくい。マイクを仕込んで、返しのみに使う。 ・人一人は毛布1枚分の吸音。 ・現代劇でリアルな街の音を使うことは少ない。→リアルの音と混在してしまう。身近な音は避ける。 ・ME、SEの効果「1 場所の表現・状況」「2 季節・時間を表現」「3 心理的表現」「4 鳴らないといけない音(銃声、電話)」 |
授業メモ ・反射板を使う場合、反射板に直接明かりが当たらないようにしつつ、ステージ全体(特に両端)を照らすことが必要。中央部分は明るくなりがちだし、そうでなくても人間の目の錯覚で明るく見える。 ・人間の目はかなりの部分を主観で合わせてくれるが、カメラのCCDは厳密なため、カメラ撮影する場合などはちゃんと照度計でそれぞれの場所の明るさが違っていないか確認してやる必要性がある。 ・反射板にもともと付いているライトは、シューティングなどの面から使えないことが多い。 ・音響反射板はホールの大きさや用途、建設時の予算などによりさまざまな種類のものがある。ピッコロは天反と正反各1枚がバトンに吊られている。他には芸文センターのようにじゃばら型のもの、いずみの森ホールのように迫りになっているものなど。 ・オケの照明の場合、各奏者と指揮者を結ぶ視線の延長線上に光源がないようにする必要がある。 ・リサイタルの照明の場合、楽器によってそれぞれ注意すべき事柄がある。たとえば、バイオリンの場合影ができるのを防ぐため右頬にライトを当てる、独奏の場合は動き回るアクティングエリアを事前に把握しておく必要があるなど。また、ピアノの場合、鍵盤を真上から照らすのを好む人、たくさんのライトで影を消すことを好む人など、演奏者個人の好みもある。 ・絞り込んでいるものは、舞台上からスポットライトを見ると大きな光源が見える。狭い範囲に強い光があたっている。 ・一方、絞っていないものは、小さな光源が見える。舞台上から光源を見ていれば、同じ明るさかどうかがある程度見当がつく。 ・現代劇でリアルな街の音を使うことは少ない。→リアルの音と混在してしまう。身近な音は避ける。 ・昔はフィラメントの形がそのまま明かりに出たが、最近は改良され、ほとんど光むらも出ないようになった。 ・新国立劇場では、ソースフォーを大型化したような照明器具であるニートハマーを多用している。 ・ヨーロッパの劇場ではレパートリー制度がとられており、照明も仕込み図で細かく位置や絞り、角度などが指定されている。それを毎回設定していく専門職がいるほか、劇場内に工房もあり、簡単な照明器具であれば自作できる設備が整っている。 |
授業メモ ・舞台美術の依頼はだいたい電話で来る。その際「作品名、演出家、日時、劇場」が示される。日時(スケジュール)があうのは大前提。脚本はまだ書いている途中ということも多いので、演出家と合うかどうかは重要なポイント。 ・脚本からは作品の本質を探り出すほか、時代背景や周囲の様子などをとらえる。ト書きのみならず、セリフの中にも重要なポイントが示されていることがある。 ・知らない劇場の場合は必ず事前に下見をすることが必要。基本的な平面図などは持っていても、その劇場の持つ空気というものがあり、空間を作り上げていくうえで無視できない。 ・「顔合わせ」はスタッフ・役者の全員が集合する重要な場。そこで、全員の自己紹介があった後、演出家が演出プラン(意図)を語る。演出家が一番最初に発した言葉というのは非常にヒントになるため、十分にメモをとる。その中で疑問に思ったこともメモしていき、質問する。読み合わせ終了後、スタッフ会議がある場合もある。 ・美術家は顔合わせが終わるとすぐに仕事に取り掛かる必要がある。美術プランが決まらないと、立ち稽古もできず、照明や音響もプランが始められないため。 ・ラフスケッチを描き、演出家のOKがでれば、エレベーション、平面図、模型などを作る。模型は紙で作った白模型が多いが、質感が重要な場合などはしっかりと作ることもある。 ・その後、道具帳を作り、大道具会社に発注。仕込みの3週間前までには発注を終了する必要がある。 ・具体の仕込みは舞台監督の仕事になるが、美術家はちゃんと想像どおりになっているか、確認する必要がある。また、光などに合わせて手直しをすることも多い。 ・場当たり、舞台稽古、ゲネプロにおいては、美術家は客席にいてすべてをチェック。本番の幕が開くと同時に作業も権限も舞台監督に移るため、美術家としての仕事は終わる。 ・舞台装置一式は「1杯」「2杯」と数える。 ・床面や木の葉っぱなどは非常にお金がかかる。 |
授業メモ ・ピアノは大変音域が広い楽器のため、録音するには、マイクも2〜3本でそれぞれ高・中・低音域を狙う。 ・最近、PCで録音して音質やリバーブなどを調整してやることが多い。ひずみのない音さえ拾っておければ、何とでも調整可能。ただ、原理自体はミキサーやエフェクタ―を使って調整してやるのと一緒。 ・サスの明かりは顔を照らすのではなく、立体感を出すための明かり。 ・ピアノの明かりは鍵盤全体に当たるように絞りの大きさを調節。 ・天反を組んだら緞帳が使えないホールも多い。 ・音響反射板は客席との一体感を出すために、客席の内装と近い感じで作られていることが多い。また、プロセミアムを反響板の位置まで可動(下降)できるホールもある。 ・演劇では残響時間は短い方がよいが、クラッシックコンサートでは2秒以上などといわれる。そのため、ホールによっては残響時間を調整する機構を有するところがある。 |
希望理由 1学期、さまざまな分野を体験する中で、最も浅く広く演劇や舞台芸術全体を知り考えることができるのは美術コースであり、技能を身につけるというよりもむしろ、演劇や舞台に関する幅広い知識を得たい私にとってはこのコース選択がもっとも適切ではないかと考えました。 また、私の場合、舞台進行や大道具の知識は現在の仕事であるイベント運営にも直接的間接的に生かすことができるのではないかと考えています。 これらの理由により美術コースを第一希望とさせていただきました。 |