授業メモ [全般] ・音響の仕事には、大きく分けると「PA」「録音」「音声」がある。「PA」はホールなどで音響を調節するもので1回限り。録音は、デジタル録音、ミックスダウン、マスタリングなどに分かれる。音声はラジオ・テレビの用語だが、それぞれに特殊な機材や手法がある。 ・PAとはPublic Addressの略。直訳すると大衆伝達。演劇の場合、舞台上の音をいかに客席まで聞かせるかが原点。その上で、「どの客席でも均一に聞こえるように」「長時間心地よく聞こえるように」「後ろから音が聞こえるように」などの工夫がされてきた。 ・現在のようなPAの機材などが導入されたのは、大阪万博(1970年)からと言われている。 [入力関係] ・マイクテストの際は「チェック ワン ツー」というのが普通。「本日は晴天なり」というのは恥ずかしいので言わない。「ワン」は中音の、「ツー」は高音の例として使う。また、舌打ちなどをして響きを確認する。また、マイクの本数が多い場合は、「チェック ワン ツー」のあとに「何番マイクです」「司会用のマイクです」などと言って、調整している人に伝える。 ・ハードディスクレコーダーは便利だが、うまく動かないことも多いため、バックアップを常に考えておく必要がある。他の機器についても機械トラブルというのはしょっちゅうあるため、音響担当者は常にバックアップを考えておく必要がある。 [調整関係] ・グラフィックイコライザー(GEQ)で全体的な音質の調整を行う。ハウリングの防止もGEQで行う。ミキサーでもできるが、調整できるポイントが少ないし、個々の入力ごとの調整となる。 ・ディレイはやまびこを発生させる装置、エフェクタは様々な音響効果を発生させることができるが、たとえばリバーブ(エコー)が代表的な使用方法。 ・軽音楽の場合、ベース・キック・スネア・ハイハットの4つのバランスをいかに取るかで雰囲気が全く違ってしまう。逆にいえば、この4つさえしっかりしていれば、他が多少おかしかろうと、聞くことができる演奏になる。 ・近年、デジタルミキサーが普及しつつある。アナログミキサーと違い、GEQやディレイ、エフェクタ―の仕事まですべてデジタルミキサー1台でやってしまう。ただし、アナログミキサーと基本的な仕組みは一緒であり、まだまだアナログミキサーも現役であることから、アナログで原理を知ってからデジタルを使うのが良いのではないかと考えている。 [スピーカー関係] ・大きな音で客席に届かせようとすると、スピーカーの音が出る部分を高音・中音・低音のようにいくつかに分ける必要がある。(逆にラジカセのように音が出る場所が一つだけなのがフルレンジスピーカーという。)ミキサーで調整された入力をプロセッサーで分配し、それぞれに対応したパワーアンプでスピーカーを動かす。 ・音はフルレンジスピーカーの方が良いが、遠くまで飛ばないという欠点があり、舞台では音が出るとことろが複数あるスピーカーを使うことが多い。2つの場合ツーウェイスピーカー(高音と低音)、3つでスリーウェイスピーカー(高音、中音、低音)、4つでフォーウェイスピーカー(高音、中高音、中低音、低音)、5つでファイブウェイスピーカー(フォーウェイ&サブロー(重低音?))となる。舞台でよくつかわれるのはフォーウェイで、最近はファイブウェイも増えた。 ・スピーカーの中で最も遠くまで飛ぶのは、学校の屋上などにあるトランペットスピーカー。声だけを遠くに飛ばす効果があり、選挙カーなどはその特性をよく活かしている。 |
授業メモ [全般] ・システム図は本来不要。プロは回線図だけで組むことも多い。ただ、このほうが分かりやすい。いずれも左が入力系で、右が出力系。 ・仕込みの順番は、舞台上の作業手順上、どうしても照明→美術→音響となるため、音響にはあまり時間がないことが多い。先にミキサーや入力系を組むとか、臨機応変に対応。全体を遅らせないこと。 ・もっとも電気を食うのはアンプ。ちなみに、スピーカーに対してアンプの容量は同じか少ないものを使うのが普通。スピーカーが200Wなら、アンプは200Wかそれ以下のものを使う。スピーカーの破損防止のため。 ・逆に使用電源は余裕があるようにする。 ・アンプは日本語で言うと「電力増幅器」。 ・電源を入れる順番は、ミキサー→MDやディレイなど周辺機器→アンプ。切る時は逆。 [入力関係] ・ノイズの発生を抑えたり抜けにくいことから、音響の分野ではキャノンコネクタをよく使う。しかし、用途によってはピンプラグ(RCA)や標準プラグもしばしば使う。キャノンコネクタの3本線が出ているのをオス、ひっ込んでいるのをメスという。 [ミキサー関係](正直、なかなか授業だけでは覚えきれない部分もあったので、その後インターネットなどで調べつつ、書いています。) ・ミキサーに入力する部分は「MIC」と「LINE」で違うことが多い。MICの方が入力のレベルが小さいため。LRの方向に注意。 ・「GAIN」で入力レベルを設定。PFL(プリフェーダーリッスン)で0が中心となるように設定。 ・その下にあるのが「イコライザー」。音質調整。今回のミキサーでは高音域・中音域1・中音域2・低音域の4つの調整ポイントがある。 ・さらにその下にあるのが「AUX(オグジュアリー)アウト」。AUXアウトにディレイやリバーブをつないでおり、個々のチャンネルごとに設定可能。 ・「AUXアウト」は「プリフェーダー」と「ポストフェーダー」の設定ができることが通常。プリはフェーダーの影響を受けない。ポストはフェーダーの影響を受ける。すなわち、プリにしておくと、フェーダーを上下させても音量が変わらない(ポストは連動して変わる)。プリを利用するのは、軽音楽などで客席の方だけ音量を落としたいとか音質を変えたいとかいうとき。(いまいちピンと来ていません…。) ・その下に「パンポット(PAN)」。簡単に言うと、音を左右に振る機能。 ・「アサイン」はどの出力から出るのかを決めてやる。今回はLとRにアサイン。 [その他] ・8の字巻きはメス側のキャノンコネクタから巻いていく。メス側の方がゴミなどが入りやすい、マイクなどを抜き忘れていた時に損害が少ないなどの理由による。 ・7月の合同実習では、MDの再生、フェーダーの操作、音量の調整などを行う。 |
授業メモ [全般] ・照明器具の分類は「放射される光線による分類」と「設置場所による分類」がある。 ・設置場所は更に「ナナメ」「TOP」「バック」などと細分されるため、まずはどの分類による呼び名なのかを分かっておくことが必要。 ・明かりには劇場において固定的に使われるもの(毎回変更しないもの)と、毎回仕込むものとがある。たとえばホリゾントライトなどは通常固定的。スポットライトは演目によって仕込むことが多い(小さな劇場やライブハウスでは固定の場合もある)。 [スポットライト] ・「平凸レンズスポットライト」は最も基本的な照明器具。シーリングやフロントサイドに用いられる。比較的シャープな輪郭を得られる。1台10kg程度。個々に絞りを調節するが、絞り切るとフィラメントの形が明かりに映ってしまう。レンズはきれいな○型。 ・「フレネルレンズスポットライト」は平凸に比べると、比較的やわらかな輪郭を得ることができる。ある一面にべたーっと光を当てたい時などに用いる。レンズは◎(←中の○がもっといっぱい)のような形。 [その他のライト] ・「パーライト」は、平凸やフレネルとちがい、焦点を合わせるところがない。筒だけで、フォーカス固定。N(ナロー)、VN(ベリーナロー)、M(ミディアム)があり、それぞれ明かりの輪郭が違う。クリアーな順にVN、N、M。フィラメントの方向が分かるため、「縦芯」「横芯」などと言って調節する。 ・「プロフィルスポットライト」はソースフォーとも呼ばれる。レンズが2枚あり像を結ぶことができるため、間にステンレス製のパターンを入れて、影絵のような照明をすることができる。また、カッターを使い、光の形を真四角などにしてやることができる。 ・「ピンスポットライト」は上演中に人間が操作する照明器具。他の照明器具とは違い、フィラメントの明かりではなく、クセノンランプの放電の明かりを使用している。クセノンランプは非常に明るいが、価格も10倍以上する。操作には熟練が必要であり、職人技の世界。宝塚では1人が2本のスポットライトを操作する独特の技がある。 ・ピンスポットライトにはカッターとシャッター、そしてフォーカスが付いており、同時に操作する。フォーカスはシャープピンでないと「青ボケ」「赤ボケ」と言われる状態になる(わざとどちらかにすることもある)。 ・最近はコンサートなどで「ムービングライト」という動くライトを使うことが増えている。演劇の世界ではまだまだ少ないが、ひとつのトレンド。 [器具の吊り方] ・「ハンガー」を取り付ける。通常のスポットライトには重くて頑丈な鋳物製のハンガーを利用。一方、軽いパーライトには軽いアルミ製のハンガーを利用する。絶対に逆にしないこと。ピッコロでは鋳物製は黒、アルミ製は銀色。 ・バトンにつって、ネジを両手で強く締める。突然落ちてくることがあるので、必ずきつく締めること。横のネジもきつく締めるが、あとでシューティングするときに動かす必要があるので、きつく締めた後にちょっとだけ戻す。戻しておかないとあとで下から長い棒で動かしても全く動かなくなる。一方でゆるすぎても場所が定まらない。 ・その後、落下防止ワイヤーを必ずつける。 ・カラーフィルターは、吊るときは抜けないように上から、スタンドに建てる場合は抜きやすいように横から入れることが多い。 ・コンセントについて。昔はT型コンセントだったが、10年ほど前から新設の場合は真ん中にアースのあるC型コンセントを使うようになった。ピッコロは当初からのものと新設分があり、混在。また、フロアコンセントについては、通常の20A(2,000W)のものではなく、30A(3,000W)のC型コンセントを使う。 [調光卓関係] ・プリセット卓で色を作って、それをメモリー卓で記憶させて、サブマスタフェーダーで再現というのが、一連の流れ。今回の調光卓では、ページスイッチを使うと、全部で800種類ぐらいの組み合わせを記憶させることができる。これは通常の演劇であれば十分な数。劇団四季のややこしい演目でも4,500ぐらい、ピッコロの卒業公演レベルであれば多くても100、少なければ20〜30程度である。 ・調光卓を作っているのは、大手であれば東芝・パナソニック電工。また専業で丸茂電機、松村電機。この4社でほぼ独占している。海外のものの中には安くて性能が良いものもあるが、メンテナンスの点で不安が残る。 ・調光室からみる照明と客席から見る照明は違うので、照明家は客席にいて、調光室にいるオペレーターにインカムで指示を出す。また、最近の調光卓は小型なので、客席に持って行ってしまうこともある。 [照明の進歩] ・調光卓などコントロール関係については、ここ数十年で大きく変わった。昔はアナログ信号だったので大量のコードが必要だったが、今は基本的に1本で足りる。データの減衰もあまり考える必要がなくなった。最近はイーサネットを使うものも増えており、双方向の情報のやり取りができるため、過熱やタマ切れが調光卓で分かる。 ・操作部分も、昔は強電パッチ方式。その前は、オートトランスで大きなレバーを上げ下げしていた(さすがにネット上で写真見当たらず)。後者は長野県に1つ現役であるらしいが、今ではほとんど見かけることもなくなった。 ・コントロールの方は格段に進歩したが、照明機器は大半がいまだにフィラメントを使っており、エジソンの時代からあまり変わっていない。ピンスポットが、炭素棒をつかったアーク発光からクセノンランプに変わった程度。 ・ただ、最近、LEDが出てきており、これが革新をもたらす可能性がある。LEDは軽く、熱が少なく、立ち上がりが早い(フラッシュ的に使える)という利点がある。なかなか本格的な実用化には至っていないが(名古屋で実験的にされた程度)、徐々に取り入れられるのではないか。 |
授業メモ [機材について] ・1980年代ごろからコンサートにおいてムービングスポットが多用されるようになってきた。また、映像を流すことも増えた。普通の照明屋はもともと映像の知識がなく機材も持っていなかったが、最近は機材を入れて勉強している。 ・コンサート分野においては確実にLED照明が入ってきつつある。電力を食わない、寿命が長い、熱くもないという利点がある。一方、パッと付いてパッと消えるという特性があるため、フェイドイン・フェイドアウトが綺麗でないのが短所。LEDの一粒一粒のうちの1つだけが故障した時に、現状では基板全体を交換せざるを得ないのも欠点。ただ、将来は確実に増えるだろう。 [演劇とコンサートの違い] ・演劇とコンサートでは明かり作りにかける時間が全然違う。アリーナのコンサートの方が早くて雑で、演劇はゆっくりだが細かい。たとえばコンサートでは前日仕込みとかいうのはざら。一方、演劇は明かりに1日、翌日は美術、その次の日はシューティングとじっくりと取り組むことが普通。 ・かける時間が違うため、全然空気が違う。演劇からコンサートに行った人はそのスピードについていくのが大変だろうし、逆は「何でこんな細かいことにこだわるのか」となってしまうだろう。そのため、講師の会社では「お芝居の照明の班」と「コンサートものの班」が分かれており、基本的に乗り入れは少ない。 ・演劇であっても、屋外イベントなど設営日数をとることが直接経費に跳ね返ってくる(電源車の確保、アルバイトや警備員の雇用)場合は、1日で仕込まなければならないこともある。 [照明業界への就職] ・会社によって得意・不得意が明確にあるため、就職する前によく調べておくべき。 ・会館や劇場自体が職員として照明などのスタッフを直接雇用することはほとんどなくなった。どこも関連する業者が業務を請け負って入っている。 ・機材の軽量化などにより女性が増えた。募集すると、男女比は2:8か3:7で女性の方が多い。舞台監督助手など、照明以外の分野でも女性の進出は著しい。 [コンサートツアーの作り方] ・まずプロダクションやプロモーターが舞台監督に相談。舞台監督は個人の場合もあるし、企業等の「舞台監督チーム」の場合もある。舞台監督は自分の知り合いとしている照明や音響、美術さんに声をかけ、その人たちをチーフとしてツアーに同行するチームを結成する。 ・常にツアーに同行するスタッフのほかに、地元でも必要なスタッフを調達する。基本的には各チーフが個人的な伝手や自分の所属する企業を通じて集めてくる。あるいは、興行会社(キョードー大阪とかサウンドクリエイトとか夢番地とか)を通じて集める場合もある。フリーの照明さんに声をかけることが多いが、他社の社員をスタッフとして使うこともある。 ・人間関係で成り立っている狭い世界、という部分はある。 [その他] ・どんなにがやがやしていても、客電をすーっと落とすと観客の間に静寂が広がり、ステージ上にすーっと集中する。その一瞬が好き。 ・今まで一番印象に残っているのは「カウントダウンイベント」の照明。防波堤上に照明を仕込まざるを得なくなった。それはそれで大変だったが、イベント終了後、波が強くなり船を出してもらえず、数日間回収できなかった。数日後やっと回収できたが、何台も水没しており、それ以外も完全に塩を被っていた。修繕できたものもあったが、だめになったものも多かった。新世紀をそういう状況で迎えたことは忘れられない。 ・数百キロの重さがある機材もあったが、危うく倒れそうになっていた。屋外では風に対する対応が重要だということを改めて思い知った。安全対策には何よりも気を使わなければいけない。 |
【新型インフルエンザに関する演劇学校・舞台技術学校の休講・延期について】 ★新型インフルエンザ対策により、5月20日と21日の授業を休講・延期いたします。 また23日の自主授業も取りやめとします。 なお演劇学校・舞台技術学校の授業に関する情報は、各担当から学校生に対し、メーリングリストや一斉メールでその都度連絡します。 |
授業メモ [本番を迎えるまでの流れについて] ・どんな公演であっても、仕込み→稽古→本番→バラシという流れをたどる。入学式でも幕や平台などの仕込みが必要。 ・「駄目だし」は役者など出演者に対する、「手直し」はスタッフに対する言葉。 ・「バラシ」は疲れがピークに達していることから、事故が非常に多い。十分な注意が必要。 ・最後には掃除を。「バラシのあとは来た時よりもきれいに」。 [スタッフについて] ・劇場の緞帳(または舞台端)を境に客席側で働くスタッフを表方といい、制作、入場受付(もぎり)、場内案内など。裏側で働くのが裏方で、舞台監督、美術・大道具、照明、音響、衣装など。 ・舞台監督が総責任者。さまざまな指示は舞台監督から、各セクションのチーフに伝えられる。 ・何か問題が生じた時にも舞台監督に伝えてその指示を仰ぐこと。勝手に進めないこと。一人の不注意でも公演中止となってしまうことがありうる。 [道具帳について] ・客席正面から見た図をエレベーション(立面図)という。必須ではないが分かりやすい。 ・方眼紙などを使って個々の道具の寸法などを書いていくものを描き割り(描き抜き)という。 ・舞台平面図は尺貫法なのが普通。メートルで考えると大間違いなので注意。 [綱元(吊物機構)について] ・「カウンターウェイト方式」が一般的。吊物の重量と同じになるように、ロープの逆側に重り(鎮[しず])を積んで重量バランスを同じにする。これにより、人力でも2,300キロのものを動かすことができる。 ・物理理論的には何キロあっても動かせるはずだが、実際には滑車の摩擦などもあるため、2,300キロを超えるものは電動が多い。電動の中には、降りてくる場所やスピードを自動に調整できるものも増えてきている。 ・カウンターウェイト方式以外には機械的に巻き取るウィンチシステムというのもある。ピッコロ中ホールがこれ。 ・電動の吊物機構を動かす操作盤を動かす際には、すぐに止めることができるように、かならずストップのボタンに手をかけながら操作する。また必ず緊急停止ボタンが付いており、これを押すと、一度電源を入れなおしてからでないと次の動作ができないようになっている。 ・この重量バランスが取れていないと、突然数百キロのものが上から降ってくることとなり、大事故につながる。舞台の中でも最も危険な場所。 ・一番危険なのは、仕込み時とバラシ時で、かならずどちらか一方に重みがかかる。このときはロープ自体をねじり合わせて、一気に動かないようにしたうえで、少しずつ操作する。(普通、慣れない人がやることはないし、やるべきでもない。) ・吊物操作は危険ではあるが、本番中に操作する場合はある程度度胸をつけて思い切ってやらないと、客席から見ていておどおどしているのが丸分かりである。 ・(公立ホールにはないが)神棚のあるホールも多く、開演前にお清めを行ったりと、舞台関係者は神頼みの部分がある。というのも危険が伴う仕事であり、またいかにリハーサルがうまくいっても本番の一回がダメであれば何の意味もないため、万全を尽くした上で最後は神頼みという部分があるため。 ・吊物を吊っているロープやワイヤーは2倍以上の荷重をかけても切れないようになっており、必要な時期に交換を行うため切れることはない。 ・ばみりは糊の付かないビニールテープで行う。ばみりを行う理由としては、特に本番において、綱元から舞台が全く見えないことが往々にしてあるため。 [特殊な装置について] ・振り落とし。振りかぶせ。もともと歌舞伎の世界で生まれた技法。一瞬にして幕が出てきて、またそれが一瞬にして下に降りる。単に突起部を前・後ろに動かしているだけの仕掛け。場面によっては非常に効果的だが、失敗するリスクもかなり高い。 ・雪降らせ装置。かごを使うことも多い。途中から穴が開いている布などを使い、雪に見える紙の出方や量を調整。 ・こういう装置は複雑にしようと思えばいくらでも複雑にできるが、舞台上ではなるべく単純な機構になるように考えた方が失敗も少なく、実は効果的だったりする。 [その他] ・組み立て式のパイプなどがある場合、オス側を下にする。両端は両端を下にする。メスを下にすると、もし当たったりしてその部分の形が変わった場合、非常に入れにくくなる。 ・大道具関係のロープなどは通常八の字巻きにはしない(順巻きにする)。音響コードはたいてい八の字巻き。照明はものやホールにより色々。 ・次回は平台を使ったテストなど。軍手が必要。 |
やったことメモ [コレクトコレクト(Collect correct)] ・カードを使ってチーム分け。カードのA欄には「いちご」「いわし」「ジュース」などの単語が書かれており、「野菜同士」「魚同士」「飲み物同士」でグループを作る。 ・B欄には歌の歌詞がバラしたものが書いてあり、これをもとに順番に並ぶ。 ・正しいものを集めるから「コレクトコレクト」。なかなか秀逸なネーミング。 ・「ちびまるこちゃん」エンディングソングをEチームの誰もが知りませんでした。 [フードチェイン] ・背中に尻尾のように色つきの布を付ける。それぞれの色ごとに「天敵」と「獲物」があり、天敵から逃げつつ、獲物の布を奪う。 ・簡単にいえば鬼ごっこ。取られたのは意外と気付かない。 ・単純だがついつい熱中してしまうかも。私は「いそべっち、怖い!」と後から言われました。 [自然と戯れる(先生の企画)] ・ペアになり、一方は目をつぶる。見える人の誘導で周囲のものなどを手で観察する。誘導時には声を出してはいけない。3つぐらいの合図(昇る、降りる、停まる)ぐらいを事前に決めておく。1人約15分。最後の1分は安全なところで自由に動いても良いようにする。 ・実は私は3回目の体験。1回目はネーチャーゲームの中で、2回目は市民劇団時代の演劇ワークショップで。 ・信頼感、足の裏の感覚、木の肌の違い、スロープの怖さ、日蔭と日向の違いなど、普段気が付いているはずなのに気が付いていないことをいろいろと思い知ることができる、簡単だけど奥深いゲームです。 [だるまさんがころんだ(先生の企画)] ・1回目はグループでつながってのだるまさんが転んだ。小指でつながった状況でだるまさんがころんだをする。小指は結んではダメ。お互いに触れる程度。 ・2回目は鬼のそばに宝物(今回はペットボトルを使用)がおいてあり、グループで宝物をとりにいく。その宝物を陣地まで持ち帰れると勝ち。ただし、鬼はコール1回ごとに一度、宝物を持っているであろう人を指名できる。当てられたらその時点で宝物を元に戻し、全員が陣地に戻る。 ・2回目の方は大盛り上がり。鬼から見つからないようなフォーメーションを保ちつつ、見つからないように(逆に指名されるように)ふりをするなど、独特のチームワークと演技力が要求されます。 [借人競争] ・○○の人を連れてくること、という良くあるもの。ステージに商品を用意。 ・当日会場に来ていた多くの来場者の方にご協力いただきました。どうもありがとうございました。 [ジェスチャー伝言] ・2人一組でジェスチャーを行い、チームの他の人が当てる。お題は、「動物」「スポーツ」「物語(桃太郎とか水戸黄門とか遠山の金さんとか)」から。 ・全部で14題あり、早く終わったチームから得点。 ・私のいたEチーム(チーム木陰orチーム疲れてる)には、なぜか芸達者な人&カンの鋭い人がいて、圧倒的な強さでした。 [まーだーゲーム] ・集団の中に、複数人の「犯人」と「探偵」を作る。それ以外の人は「一般市民」。犯人はウィンクをして市民(あるいは犯人や探偵も)を殺すことができる。 ・殺された人は、しばらくしてから倒れる。探偵はその状況を見て、犯人と思われる人を捕まえる。もし犯人でなかった場合は、誤認逮捕でその人は死ぬ。 ・犯人か探偵かが全滅したら終わり。しない場合は残った数(≠市民の数?)で勝ち負けを決める。 ・勝ち負けがよく分からないゲームですが、さすがに皆さん演劇がかっており、死に方がうまいのなんの。その叫び声には恐怖感すら覚えました。また、女の子犯人のウィンクは確かに魅力的で、まさに殺人的でありました(IさんとNさんに殺されました…)。 [ジェスチャーリレー] ・ジェスチャーを使った伝言ゲーム。たとえば「フィギアスケート」や「あしたのジョー」というお題。 ・純粋な伝言ゲームとは違い、たとえ途中の人が分からなくても、しぐさでリカバリーで来てしまうのが実に面白い。 ・これもEチーム絶好調でした。総合優勝に大きく貢献しました。 [マッスルピッコロ] ・来年以降も遠足でするようなので、ここには書きません。とにかく大変なゲームです。 ・ちなみに、私はチームの皆様に相当ご迷惑をおかけしまして…ただ、私もバランス取りに相当に緊張したようで、終わった後に背中に一気に張りが…しばらく、湿布のお世話になりそうです。 |