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僕の舞台技術学校日誌
プロローグ(2009.3.7〜)


21.3.7 願書提出
 ちょっと悩んでいたのだが、結局、受験料を払い、願書を出してしまった。
 この日はちょうど演劇学校・舞台美術学校の卒業公演。神戸建築散歩に行っていたため、到着がぎりぎりとなったことから、20分間の休憩時間中に事務所に向かい、手続きをする。受付してくれたのは業務部のKさん。早速、先ほどの公演の感想を聞かれるが、正直何も用意しておらず、あまり答えられなかった。受付している間にも、関係者が次々と後ろを通り、「マンザナ良かったね」などと事務所にいる人に声をかけていく。こういう内輪感って懐かしいし、正直嫌いではない。
 勤務先はさすがに真っ先にチェックされてしまった(逡巡していた理由の一つがこれ)。「入庁以来10年間、いつかは舞台技術学校に行きたいと思っていたのですが、なかなか忙しくて行けなかったんです。でも、やっと暇な部署になったので、今がチャンスと思いまして…」と正直に答える。左遷されたんで、ぐらい言っておけばよかっただろうか。
 入学願書だの受験だのという言葉は非常に懐かしい。ちなみに、受験番号は1−2。1が「前期」を意味するとすると、もしかして2番目?3月初旬から募集を開始していて、20日締切なのだが、逆に心配になってくる。「受験生」としては少ない方が良いのかもしれないが…。

21.3.22 選考試験
 選考試験に行ってきた。そもそも試験という言葉自体、公務員試験以来のような気がする。ひさしぶりのどきどき感も懐かしい。
 この日の受験者は12名。男性6名、女性6名。思っていたよりも男性比率が高い。男性の1名だけが結構な年配で、あとは大学生か、せいぜい20代後半〜30代前半といった感じ。男女ともに物静かな落ち着いた感じの人が多く、そのあたりが「演劇学校」との違いなのだろうなあと思う。(役者さんというのは、華やかかどうかは別にして、若干普通人とは違う。)意外だったのがリクルートスーツを着ていた人が女性2名、男性1名いたこと。確かに大学生とかだとそう思うのかもしれないが…そんな発想は全くなかったのでびっくり。せめてジャケットぐらい着てくれば良かったと反省。
 筆記用具持参だったので何か書かされるのかなあと思いきや、結局、試験は面接だけ。一人5分程度で、終わった人から帰ってよいという方法であった。面接官は、美術・照明・音響の講師の先生とピッコロシアターの副館長。広いホールにどーんとすわっており、多少緊張する。
 聞かれたことは「志望動機」「ここで学んだことをどう生かすか」「市民劇団をやっていたときの役割」「舞台で一番面白いと思ったこと」「オープンキャンパスを見学した時の感想」「どれぐらい演劇などを見に行くか」「音楽歴の方が長いが演劇をどう思うか」「体力は大丈夫」ぐらい。まあ、想定の範囲内ではあったが、課題作文についてや願書に書いた印象に残った演劇について聞かれなかったのは、若干意外でもあった。最後は笑いあふれる面接となり、まあうまく行ったのではないかと思う。
 募集定員(30名)を大きく下回っており、おそらく合格するとは思うが、どんな試験でも若干は不安なもの。しばらくドキドキ感を味わえそうである。

21.3.25 合格通知
 合格通知がとどいた。まあ、全員合格だとは思うが、これで若干安心したところもある。
 とはいえ、「本当に1年間続けられるのだろうか」という不安がまた頭をもたげてきたのも事実。仕事をしながらではなかなか大変なんだろうなとは思う。ただ、去年の年度後半のことを考えれば、これぐらいやらないと人生もったいないという気がしたのもまた事実。
 4月5日までに4万円を支払えとのこと。学ぶ内容に比べれば十分安いのだが、やはりそれなりに工面しないといけない金額でもある。とはいえ、受験申し込みをした段階ですでに決めていたことなので、特に悩むこともないのだが…。スタンプラリーのついでにでも、支払いに行ってこよう。
 ちなみに、入学式は4月22日とのこと。それまでは特に何もすることはないのだろう。若干拍子抜けだが、4月当初は流石に仕事もバタバタするので、ありがたいといえばありがたい。

21.4.4 授業料1期分支払い
 授業料の支払いは直接シアターで受け付け、ということだったので、スタンプラリーのついでに行ってきた。
 土曜日の夜ということもあり、直接の担当の方ではなかった模様。手続きが書かれたメモをみながら作業しているのだが、なかなか難しい様子。もしかしたら、4月1日付で異動してきた方なのかもしれない。4万円の受領も複数人で確認する必要があるようで、上司のハンコをもらっていた。まあ、役所なので仕方はない。
 入学式の際に誓約書だのアンケートだのを出せと言われるが、まあ、大したことはない。入学式はどうもトップの方が来られるようで、「18時20分までに着席のこと」などと書かれている。正直、元町17:30発ではちょっと厳しいかも。塚口・シアター間が以外と時間がかかるのがかなりネック。
 事務室横に「ピッコロ演劇学校・舞台技術学校連絡用掲示板」を発見。新年度は、当面(前期試験分で)、演劇学校本科11名、研究科3名、舞台技術学校12名のよう。舞台技術学校人気じゃん!。とはいえ、30名定員の12名なので、これでもまだまだ。学ぶ側としては密度の濃い指導が期待できるので有難いといえばありがたいが、行政的な観点からはもったいないといえばもったいない。来年度以降、大丈夫なのだろうか…。
 シアターから出て、いよいよ始まってしまったのだなあと、思いを新たにする。1年後、シアターからの帰りの道をどんな思いで歩いているんだろうか。

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