富山県7泊6日の旅6日目(11月12日)その4

ルート

室堂―立山黒部アルペンルート★立山トンネルトロリーバス・★立山ロープウェイ・★黒部ケーブルカー―★黒部ダム―関電黒部ルート見学会(★黒部トンネル内専用バス・★インクライン・★黒部第四発電所見学・★関西電力黒部専用鉄道・★竪坑エレベーター)―欅平(ここから再開)―(黒部峡谷鉄道) ―鐘釣★鐘釣温泉河原露天風呂―(黒部峡谷鉄道)―宇奈月★黒部川電力記念館―(富山地鉄)―滑川―(JR)―富山駅◎漢江で韓国料理・◎喫茶店ウィーンの森―(高速バス)―大阪梅田

※凡例: ★入場・体験観光 △外観観光 ◎食事

写真など

欅平駅 猿飛峡方面 人喰岩
黒部ルート見学会は欅平駅で解散。黒部峡谷鉄道初乗りが欅平発になった。ここには、団体の観光客もたくさんいる。とはいえ、切符などは楽々購入できる程度。 手前が黒部川第三発電所、奥が新黒部川第三発電所。手前の黒三を作るための工事が、仙人谷までのトンネルであり、泡雪崩や高熱との闘いであった。 欅平の名所の一つ人喰岩。ただし、落石(落盤)の危険あり?とかで入れなかった。この奥にある名剣温泉や祖母谷温泉も、もうやっていないらしい。
トロッコ列車 峡谷美人 鐘釣駅
欅平駅からは黒部峡谷鉄道のトロッコ列車。十数両連なっており異常に長い編成。個人と団体は指定される車両が違うようで、個人用はがらがら。 黒部峡谷鉄道は貨物輸送も大きな役割だが、おそらく山から運び出すものの筆頭は「ゴミ」であろう。「峡谷美人」とのネーミングセンスはなかなか。 鐘釣駅で途中下車。昔々、河川敷で自然に湧き出す温泉のことを知り、ぜひ行ってみたいと思っていた。普段は人が多くて、とても入れないというが…。
鐘釣温泉河原露天風呂 峡谷鉄道は行く 宇奈月温泉到着
案の定、ほぼ無人。どちらかといえば、人よりは熊を恐れながら、温泉を一人占めする。人生の中で最も天然度の高い入浴であったことは間違いない。 16時21分鐘釣駅発のトロッコ列車に再度乗車。どんどんと下っていく。このあたりまで来ると紅葉が本当にきれいなのだが、残念ながら日も暮れてきた。 宇奈月駅到着時はすっかり真っ暗。駅には「明日のご利用をお待ちしております」の電光掲示。明日はもう神戸に帰っているのだなあと、しみじみ。
宇奈月駅前 富山地鉄 JRで富山駅到着
宇奈月温泉のお湯は黒薙温泉から引いている。権利濫用の判決例として、法律をかじったことのある人ならみんな知っている話でもある。 宇奈月から滑川までは富山地鉄。もと特急用車両なのか、乗りごごちが良い。あとは帰るだけだなあとしんみりしていたら、富山在住の友人から夕食のお誘いが。 滑川からのJRは、数少なくなった419系食パン列車。今日一日でものすごい種類の乗り物に乗ったものである。さあ、ビール片手に旅の思い出でも語りに行くか。




旅の終わりに

     こうして、旅は終わりました。

     旅に出る前、職場の方などによく言われました。
     「富山に1週間近くもいて、そんなに見るものあるの?」と。
     いくらでもあるし、まだまだ見ていないところもいっぱいあると、今ならば自信を持って言えます。

     今日もまた、
     氷見の魚市場では威勢の良いせりの掛け声が飛び交っているのでしょうか。
     諏訪町通りには細くも力強い水音が響いているのでしょうか。
     富山ライトレールは奥田中学校前の直角カーブをすいすいと曲がっているのでしょうか。
     森家の館長は軽妙な語り口で北前船の歴史を説いているのでしょうか。
     YKKの係員の方はツアーバスに向かって手を振り続けているのでしょうか。
     ほたるいかミュージアム裏の海岸には波が押し寄せているのでしょうか。
     立山博物館ではクマよけのためのラジオが鳴り続けているのでしょうか。
     室堂玉殿の水はこんこんと湧き続けているのでしょうか。
     黒部ダムや発電所の人々はこの時間も働き続けているのでしょうか。
     そして、みくりが池温泉から富山平野の明かりが見えますか。みんな輝いていますか。

     ありがとう、富山県。また、いつの日か伺います。

おわり

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