毎月のように国内旅行をしていた去年に比べて、今年はほとんど出ていない。 舞台技術学校で余暇の時間が充実しまくっているからなのですが、 それはそれとして、そろそろ旅に出たい!という欲望が湧いてきてしまいました。 ということで、前から気にしていた阪急トラピックスの「特急雷鳥往復+ビジネス1泊」 締めて10,980円というお得なフリープランにて、金沢へプチ一人旅をしてきました。 |
・大阪→金沢→石川県立音楽堂 大阪から金沢までは雷鳥17号、いよいよ置き換えの決まった485系で。途中、強風のため5分ほど遅れたものの、無事到着。金沢ではむちゃくちゃきれいな駅ビルが迎えてくれた。そして、石川県立音楽堂で、オーケストラアンサンブル金沢+新日本フィルのマーラー3番を鑑賞。演奏は力で押すところも多かったものの、情熱的な好演でした。 |
国鉄L特急の典型485系。JR西日本の特急運用はあと1年余り。確かに設備や乗り心地はいかんともしがたい…。 | 湖西線は強風(比叡おろし?)により約5分の遅れ。近江今津駅の手前では、きれいな虹が出ていた。 | 北陸新幹線開業を見越して、リニューアルされた金沢駅東口。まるでどこかの空港みたいな構造。 |
オーケストラアンサンブル金沢の本拠地でもある石川県立音楽堂。後ろの席まで良く音が届く、立派なホールでした。 | 事業仕分けで「芸術拠点事業」などの文化予算が削られてしまったため、反対メールを文科省に送りましょうとのこと。 | 2つのオケ合同でのマーラー3番は聞きどころ満載。カタルシス性もばっちり。思いのほか楽しむことができました。 |
・夜の金沢を探索(ひがし茶屋街→近江町市場→尾山神社→ホテル→21世紀美術館→魚焼いたる) コンサート終了後はバスに乗ってひがし茶屋街へ。と、ほとんど真っ暗で何も分からない…。風情はすごくあったのですが。その後、ホテルまでぼちぼち歩き。ホテルに入ってからは、21世紀美術館をぶらっと見た後、魚を食べに評判のお店へ。がんど、たら、のどぐろ…日本海の海の幸を十分に堪能しました。 |
重要伝統的建造物群保存地区の一つ、ひがし茶屋街。金沢の観光案内ではおなじみの光景なのだが…。 | 暗い方が雰囲気があるかと思ったが、午後6時ではもう真っ暗。お店も多くが閉まっており、多少失敗ではあった。 | 建築年代は江戸末期から明治初期とのこと。卒業公演のプランに役だったかもしれないと、ちょっと思ってみたり。 |
メインロードを外れたところにも、独特の雰囲気の小路が広がる。昼間に歩きまわりたかったが、夜の風情も良い。 | やはり夜景は三脚がないと、なかなかうまくとれない。とはいえ、荷物になる三脚を持って動くのも嫌だし、悩ましいところ。 | 「たばこが吸える喫茶店」なのに、その名も「禁煙室」。やはり有名なようで、googleで検索してみるといろいろ出てくる。 |
(写真は翌日)ごちゃごちゃしていた近江町市場もきれいなビルになってしまっていた。回転寿司のお店も多く入っている。 | ステンドグラスが美しい尾山神社もライトアップ。街のど真ん中で、幻想的な雰囲気を醸し出している。 | オブジェは単にべニア製の黄色い板に明かりを当てているだけ。それだけだが、ゴージャスな雰囲気を醸し出している。 |
(写真は翌日)ホテルアクティ金沢。ごく普通のビジネスホテルだが、21世紀美術館や兼六園にはとても行きやすい。 | 21世紀美術館は有料ゾーン午後8時まで、無料ゾーンは午後10時まで空いている。のんびりするのにとても良い。 | (写真は翌日)美術館後は「魚焼いたる」で食事。少し待ったが、待っただけの価値はある素晴らしい魚とお酒を堪能。 |
・早朝の兼六園→金沢城公園 21世紀美術館は朝10時から、ということで、朝8時からやっている兼六園にも立ち寄り。さすが、日本3名園のひとつ、素晴らしい景色が広がっており、ついつい写真を向けたくなってしまう。金沢城公園も紅葉という意味では兼六園にも勝るとも劣らない。すこしひんやりとしているけれど、日の光はどこか柔らかい晩秋の早朝、とてもすがすがしい気分になりました。 |
まずは兼六園のシンボルでもある徽軫(ことじ)灯籠。一見、不安定なのが逆に良いアクセントになっているとか。 | 8時半ぐらいだったので、まだまだ人は少なかった。昼間であれば、絶好の記念撮影スポットなのだが。 | 霞ケ池の裏側から内橋亭と徽軫(ことじ)灯籠を臨む。9時半ぐらいになっていたため、人も出てきている様子。 |
もう一つの兼六園名物が、この冬の雪吊り。最近は温暖化もあってそれほど雪は降らないらしいが、伝統の様式美である。 | 見事に紅葉(黄葉?)した木と橋と雪吊りと。雁行橋付近。ここも団体さんなどの、記念撮影ポイントになっていた。 | 明治紀念之標付近の雪吊り親子風。逆光にしてみた。後ろが青空なら良い写真になったと思うのだが…ちょっと残念。 |
兼六園の中でも特にもみじが綺麗といわれている山崎山へ。ピークは過ぎたものの、まだまだ美しい紅葉が見られた。 | 何人かのアマチュアカメラマンが撮っていた場所で自分も撮ってみた写真。こういう効果を狙っていたわけですな。 | 日本最古の噴水。150年以上前のもの。霞ヶ池との高低差だけで水を噴き上げている。昔の人も見ていたんだろうな。 |
眺望台から金沢の街と日本海を望む。兼六園はもともと高い所にあるし、園内での上り下りもそこそこにある。 | 「獅子巌」とか。勇ましい名前であるが、どことなくおどけた雰囲気も。岡本太郎の犬の植木鉢を彷彿とさせる。 | 冬に咲く「冬桜」。ネットで調べたところ日本各地にあり、春と冬の年2回咲くらしい。冬の花は、小振りでどこかけなげ。 |
改めて発見したのが、場所によって苔の種類を選んでいること。ここではいろんな苔を混ぜて、小世界を演出している。 | 根上松の根元にはほわっと柔らかそうなコケが敷き詰められている。向こうに花見橋と雪吊りが見える。 | スギゴケの上に、ぱらぱらとばら撒かれた松葉が独特の光景を作り出す。こうなることを想定して作庭しているんだろうな。 |
兼六園を出て、金沢城公園へ。昔ながらの建物である石川門。昔はここまでしか入れず、ここで記念撮影したもの。 | 現在は再建工事が行われており、すでにいくつかは完成。静岡もそうだったが、お城の再建がはやりなのだろうか。 | 後から植えたのだろうが、金沢城内は紅葉もきれい。向こうに見えるのが、江戸時代から建っている鶴丸倉庫(重文)。 |
・金沢21世紀美術館→大阪 ということで、金沢21世紀美術館へ。ただ、美術館内(コレクション展・特別展)は写真撮影禁止。なので、写真はほとんどなし。そもそも現代美術というのは、写真をとっても面白いものではありません。ということで、ぜひ行ってみてください。 |
21世紀美術館で最も有名な作品となってしまったレアンドロの「プール」。中に人がいないとまったく面白くない。 | 中に入るには入館券が必要。水は10センチぐらい張ってあるだけとのこと。外国人の来館者も結構多かった。 | 空を切り取った「タレルの部屋」。曇りなのが残念。ここは夜にもぜひ来るべきであった。次回はぜひ行かないと! |
名鉄エムザでコブ締めのおさしみやかぶらずし、一夜干し、ふぐの子のぬか漬けなど北陸の幸を仕入れ、帰宅の途に。 | 最近あまり聞かなくなった「鉄道唱歌」チャイムも健在。これを聞くと、「長距離列車に乗っているな」という気分になるもの。 | ということで、大阪駅に到着。バスではなく特急での旅はやはり楽。通いたい街がまた一つできてしまいました。 |
(2009年11月訪問、12月掲載) |