いそべさとしのホームページ

ミラノ万博ロゴ

ミラノ万博日本館 

〜勝手に企画案〜

すしイラスト すしイラスト

      [ご注意]ここに書かれている内容はいそべさとしが2012年8月に麗水万博からの帰り道、勝手に空想したものであり、ミラノ万博に出展予定である日本政府館等とは一切関係がありませんのでご注意くださいませ。また、記載内容の大半が記憶で、正確性も若干怪しいのでご了承ください。


日本館テーマ:多様さと単純さ。日本の食と文化。
         Japanese food and culture. Its versatility and simplicity.
         Cibo giapponese e la cultura. Sua versatilita e semplicita.

展 示 趣 旨:

 日本料理は、新鮮さや旬を大事にすることから、刺身や焼き物のように、ヘルシーで低カロリーという好イメージの一方、概して単純かつ簡易な調理方法と認識されがちである。また、一見単純に見えることから、たとえばコメを握ったものの上に何を乗せても"Sushi"と称されるなど、その浸透度に比べ、正しい日本料理への知識が広がっているとは言えない。
 一方、日本の食は、カレー、唐揚げ、ラーメン、シチュー、トンカツなど、世界各国由来の料理が市中の大衆レストラン及び家庭で供されるという点が、食に保守的な大多数の国と比べて大きな特徴であるが、こうしたことに対するヨーロッパ各国における理解もほとんど進んでいないのが現状である。
 そこで、本館では、イタリア人、そして全世界の人になじみの深い日本料理であるSushiを主な題材に、日本料理の単純さの中に潜む奥深さとそこからの発展性、更に料理に込められた想いと文化を広く伝え、よって日本料理への理解と日本料理・食品の国際展開の進展、更には日本文化理解と国際友好に資することを目的に、展示を構成する。

Sushiと日本文化:
  • 歴史:アジアから日本へ。国際性を持ちつつ、いいところを自文化に取り込んでいく日本文化の特性。
    • 東南アジア山地民の魚肉保存食→中国を通じて稲作文化とともに日本に伝来→ほんなれずしから生なれずしへ(お米を捨ててしまうのがMottainaiという感覚)→早ずし→にぎりずし
    • 江戸→日本全国→アメリカ(ロサンゼルス)→世界各国のSushiへ
  • ネタ:何でも乗せることができる多様性。新鮮なものを新鮮に出す。豊かな海の幸と、それを保障する食品流通技術。
    • ハンバーグや生ハムなど何を乗せても寿司→日本文化の包容力の高さ
    • 新鮮なネタを珍重→豊かな海の幸、地域や季節に合わせた旬の重視。高い食品流通技術と衛生的な調理技術。
    • 「ネタ」を守る取り組み→マグロの養殖成功(近大マグロ)など
  • シャリ:日本食の基本である「コメ」。
    • 職人の技術力→日本における職人の地位の高さ。長年にわたる経験や技術を尊ぶ心。
    • 寿司ロボットの技術力→日本におけるものづくり技術の高さ。ものづくり技術者の高い地位や技術を尊ぶ心。
  • 提供方法:定番や格式にとらわれず、様々な展開方法を考える日本人の意欲。。
    • 屋台料理→カウンター式の寿司屋(高級料理化)・仕出し(祭・会合)→スーパーのお総代コーナーや回転ずし

展 示 構 成:

 ウェイティング→プレショー→メインショー→ポストショー・エキシビジョンという流れを取るが、「食」をテーマとした万博であることから、さまざまな日本料理を楽しめたり、日本料理や日本の食料についてさまざまな展示を楽しむことができる、「ポストショー・エキシビジョン」部分に特に重点を置いた展示構成とする。

[ウェイティング]
テーマ:イタリアの中の日本

ウェイティング列の上部に複数台のモニターを設置。イタリア各地で活躍する日本人やあるいは日本由来のもの(アニメ、空手、ゲーム機、日本語、俳句、日本料理…)を紹介するとともに、日本館スポンサーのイタリアとのつながりも紹介。待ち時間を楽しく過ごしていただくとともに、日本及びスポンサー各企業への好感度アップと知名度アップを狙う。
[プレショー]
テーマ:1から4、4から1、日本料理の展開と収束

料亭からレストラン、家庭料理、総菜と、TPOに合わせて変化する日本料理の特性を、4面スクリーンと中央にある半球形ホログラフィフィーで提示。和太鼓や三味線を用いたテンポ良いBGMの中、美しい風土と共存する日本料理を印象付ける。最後は、ネタ(マグロ)・シャリ(コメ)・酢・わさびが1つの寿司に収束し、メインショーへとつなげる。

[メインショー]
テーマ:Sushiに込められた日本の想いと文化

言葉に頼らないノンバーバルパフォーマンスの手法を活用。寿司職人を目指すイタリア人の女の子を主人公に、日本ならではのハイテク・エンターテイメント技術も駆使して、寿司の成り立ちとそこに込められた文化的な意義、そして寿司を通じた世界各国との友好を表現。映像と役者の一体化により、感動的で印象的な舞台を提示。
[ポストショー、エキシビション]
テーマ:おまつり広場

メインショーを抜けるとそこはお祭りの場。昭和中期の商店街と縁日を再現。それぞれの商店部分には(スポンサー企業を含めた)展示があったり、日本料理が楽しめる食堂になっていたり。日本のテーマパークやフードパークの手法を駆使。万博会場でもっともクールな空間を作り出し、日本と日本料理への愛着と関心を更に高めていただく。

展示にあたっての工夫点
・日本とイタリアの市民参加による展示づくり
:日本とイタリアは遠隔地であり、距離的な問題もあることから、展示の作成段階から極力、両国の市民が関われる形態を採用。「ウェイティング映像へのイタリア人の参加」「プレショーでの日本各地の食事(料理)風景の放映」「おまつり広場での日本各地のB級グルメの(期間限定での)販売」など。
・メインショーの後に展示を配置:従前の日本館は展示→プレショー→メインショーの流れが多かったが、これだと展示をゆっくりと見ていただくことができず、展示物をゆっくりと見る傾向の強いイタリア市民には適さないことから、先にメインショーを済ませた後にゆっくりと各自のペースで見ていただけるようにしている。
・ハイテクと生身の演技の融合:食がテーマなものの、多くのイタリア市民から期待されるのは日本のハイテク技術であろうことから、プレショーにおいてはハイテク技術を前面に打ち出し。一方、それだけでは訴求力が弱いことから、メインショーは生身のノンバーバルパフォーマンスとハイテクの融合としている。

建築プラン:

 日本料理を代表するアイコンである「箸」をイメージした外装とする。可能であれば、日本産木材とイタリア産木材を1本ずつ使った「箸」を作り、両国の友好と、あらゆる地域の優れたものを取り込んでいく日本料理と日本文化を象徴させる。
 なお、これらの木材は、万博終了後、リユースを前提とする。



  ミラノ万博に行こう!タイトルページ



いそべさとし海外旅行タイトルページへ
いそべさとしのホームページへ


いそべさとしのホームページ Copyright with S.ISOBE(2012-)(isobe@isobesatoshi.com)