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ポーランド:花束とアイスクリームの国へようこそ!
3日目(9月20日)「ワルシャワガーデンズで昼食を」

ルート

ホテル◎朝食付き―★文化科学宮殿―★鉄道博物館―◎ショッピングセンターZlote Tarasy―ワルシャワ中央駅―(ポーランド国鉄・快速ワルシャワD35102)―トルン中央駅―ホテル(小休止)―トルン旧市街(★ドイツ騎士団城跡、△旧市庁舎、△劇場、△旧市街広場、△新市街広場など)―ホテル◎ホテル内レストランで食事(Hotel 1231泊)

※凡例: ★入場・体験観光 △外観観光 ◎食事

写真など

文化科学宮殿正面から 文化科学宮殿を仰ぎ見る 文化科学宮殿内部
今日も快晴。文化科学宮殿はいかにも社会主義国家という印象を与える建物。スターリン様式建築の代表例で、ロシアでは逆に人気が出てきているとか。 近づいてみても実に権威主義的な建物。どちらかというとかわいらしいポーランドの建物の中ではかなり異質。ワルシャワっ子に人気がないのも良く分かる。 入ってみても、どこから展望台に行ったら良いのか案内すらろくにない。そして、窓口の人も実に不愛想。ここだけ社会主義が施行されているような雰囲気。
ワルシャワ旧市街・国立オペラ劇場 ポロニアパレスホテル 中央駅など
展望台からはワルシャワの街が一望。こちらは世界遺産ワルシャワ旧市街と、昨日バレエを見てきた国立オペラ劇場。手前の緑がサスキ公園。 ポロニアパレスホテルが真下に。歴史がありながらも改装されており、ヨーロッパの雰囲気もあり、それほど高くなく、スタッフもフレンドリーでお薦めのホテル。 ワルシャワ中央駅とLOTマリオットホテル。最近、ワルシャワにも新しい高層建築がどんどん建っているらしい。文化科学宮殿ももう1番高い建物ではない様子。
ひたすら平原 エレベーターホール シアタードラマシティ?
とはいえ、中央駅の逆方向は見渡す限りの平原が続いている。ぐるっと地平線が見える。ポーランドの語源は「平原」らしいが、なるほどといったところ。 エレベータホールもどこか権威主義的。エレベータの中にはエレベータガールならぬエレベータおばさんもいて、これがまた不愛想。社会主義遺産なのかな。 宮殿の内部は劇場や映画館、オフィスなどになっている。綴りから「ポーランドのシアタードラマシティか?」と思ったが、単に「演劇用ホール」ぐらいの意味らしい。
鉄道博物館 SL1 SL2
このあとホテルで荷物をピックアップし、ワルシャワ中央駅のコインロッカーに預けた後、徒歩で鉄道博物館へ。どうも周囲はあまり治安が良くなさそう。 理由は不明だが、この日は入場無料。そして、小さな出店も出ていた。何かのお祭りだったのだろうか?これは「あじあ型」風SL。緑色はいかにもヨーロッパ的。 これは、どこか日本のSLに似ている。しかし、正面に立派なナンバープレートを付ける風習はない様子。便利だと思うが、ああいうのは日本だけなのだろうか。
SL3 SL4 装甲列車
これでは正面にナンバープレートは付けられない…。ちなみに、屋外にはかなりの数の蒸気機関車が無造作に置かれていた。将来の復元運転を想定している? ナローゲージのかわいらしいSL。子どもたちも興味しんしんであった。ちなみに、ポーランドはSLを定期運航している数少ない国。その状況はまた後ほど。 鉄道博物館の一番の目玉とでもいうべき装甲列車。どうしても鉄道は空からの攻撃に弱く、装甲列車ぐらいでは意味はなかったとの評価もあるらしいが。
鉄道博物館内部1 鉄道博物館内部2 鉄道博物館外観
鉄道博物館の内部の資料。昔むかしの鉄道科学館並みというか、陳列型の展示が大半。最近の日本の博物館は面白くなったと妙に実感…。 ジオラマも大宮の鉄道博物館とは全く比べ物にならない規模。とはいえ、子どもたちはかぶりつきで見ていた。しかし、なぜにTGV(フランス新幹線)??? 博物館には旧ワルシャワ中央駅(主要駅)の駅舎を活用。昔の鉄道博物館もそうだったが、やはり考えることは一緒。無料開放日なので家族連れが多かった。
ショッピングセンター1 ショッピングセンター2 ポーランド料理
ワルシャワ中央駅の北側に立つショッピングセンターZlote Tarasy。いかにも共産主義的な建物である中央駅とは全く違う超近代的なショッピングモール。 ある意味、日本よりも広々としており、綺麗だし、店内も明るい。世界的な流行なのか、なんとなく作りが西宮北口の西宮ガーデンズと似ている気がする。 ここのフードコートでポーランド料理のお食事。これで32ズロチなので決して安くはないが、そこそこおいしく、肉・肉・肉で十二分に食べ応えがあった。
行き先表示 列車編成の表示 トルンに到着
駅に着くと行き先の電光掲示が。最近経済発展を遂げているからか、この国の新しいものは本当に新しい。ちなみに、ドイツの隣だからか時間も割と正確。 この列車編成の電光掲示など、ある意味日本以上に進んでいる。とはいえ、描かれた停車位置とは全く違うところに止まるところもまたヨーロッパ。 老人1人・お寿司を食べる若い女の子1人・不機嫌な日本人カップル2人と5人での不思議な旅。1等車でカーテンはしていたのだが、とにかく暑かった…。
ホテル1 ホテル2 ホテル3
トルン中央駅からホテルまでタクシーで。昔なら歩きか公共バスだったが…。ホテルワンツースリーワンで通じる。一応ポーランド語も憶えていたが使う機会なし。 今回の宿が多分一番高いのでは…。文字どおりもともとは1231年に建設されたもと水車小屋。とはいえ、内部はほぼ完全に改装されており快適。 自分の部屋は2階の窓が2つある部屋。あまり宿泊者がいなかったのか、いい部屋を当ててもらった。ちょっと素敵な、男性一人ではもったいないホテルでした。
ドイツ騎士団城跡1 ドイツ騎士団城跡2 ホテル1231
ホテルの真横がドイツ騎士団城跡。500年ほど前から廃墟とのこと。廃墟好きにはたまらない。雰囲気と言い、まさしくドラゴンクエストの世界が広がる。 城跡から塔に向けての回廊の中で撮影。ちなみに、この塔は見張りのためではなく、城内の汚物をなるべく遠いところに捨てるために作られたんだそうで…。 ちなみに、ホテル1231は町の観光案内図にも「昔の水車小屋」として紹介されている(41番の建物)。塔が40番、城跡が39番。塔近いやん…。
町はずれの劇場 町中のオブジェ 夕暮れの旧市街広場
ふらっと街中を散歩。散歩にはちょうどいい、こじんまりとしたサイズの街。街はずれには古そうだが立派な劇場も。スラブ圏というのは概して演劇が盛ん。 町中のちょっとした街路で見かけたオブジェ(というか人形)。決して観光客が多い場所ではないのだが…。こういう遊び心は本当に散歩を楽しくしてくれる。 ポーランドは花束の国。旧市街広場にもずらっと花屋が並んでいる。仕事帰りに求める人が多いのか、どうもお花屋さんは夕方からの方が稼ぎ時のよう。
ジューレックスープ ゴロンカ ドイツ騎士団城跡夜景
レストランがおいしいとどこかで読んだので、夕食はホテルのレストランで。と、このジューレックスープは超絶品!まさに体にしみわたるおいしさであった。 メインはポーランド名物のゴロンカ(骨付き豚もも肉のグリル)。これもむちゃくちゃおいしい。びっくりするぐらいの大きさだったが、美味しすぎてぺろりと完食。 ホテルの横がドイツ騎士団城跡なので、食事ついでに撮影。トルンはワルシャワとはまた違った、独特の雰囲気。中世の世界に迷い込んでしまいました。


旅のメモから

・ポーランドで難しいことの一つが切符の購入とどこかにあったが、確かに難しい。そもそもどこに並んだらいいかすらわからないし、単に当日片道切符を買うだけなのに一生懸命何かを調べていた。良く分かんない。
・ちょっとズロチが心配だったので、ワルシャワ中央駅の両替所でユーロから両替してみたところレート悪すぎ。駅が悪いのかもしれないが、やはり基本はATM(バンコマット)にした方がよさそう。
・朝食は昨日と同じく実に立派。今日は歯もまだ痛いので、控え目に。どうも中国人の団体さんがいるらしく、バイキングのジュースを一生懸命水筒に詰めている。彼らにとってヨーロッパの物価は高いのか、あるいは民族性なのか分からないが、同じアジア系としてちょっと恥ずかしかったり。
・文化科学宮殿は超権威主義的な建物。働いている人も心なしか権威主義的に見える。エレベータおばさんは不愛想すぎる。共産主義時代の天然記念物として保護する必要があるかと思うほど。そもそも、この展望台で20ズロチはポーランドの物価からいっても高すぎ。ちなみに、30階はもはやワルシャワで一番高い建物ではない。これも時代の流れなのだろう。
・コインロッカーは4ズロチと8ズロチ。4ズロチの方にはかばんが入らず8ズロチに入れる。日本のコインロッカーと同じで鍵を抜くタイプだが、お金を入れて鍵を回すと「カチカチカチ」と独特の音がする。ワルシャワ中央駅には豊富にロッカーがある。
・鉄道博物館の周囲はあまり柄がよくなさそう。とはいえ、近代的なビルもいくつかあり、再開発の網がかかりつつある感じ。数十年後にきたら全く変わっているんだろうな。
・鉄道というのはある程度基礎知識がないと楽しめないものなのかなあ…。「鉄子の旅」でも横見さんが韓国に行って「知識や情報がないと面白くない…」と嘆くところがあるが(第41旅)、確かにポーランドの鉄道博物館を見ていてそんな気もした。
・ワルシャワのショッピングセンターにはびっくり。中央駅とは明らかに異次元の世界。このアンバランスさがポーランドの現在を良くあらわしている気がする。雰囲気は西宮ガーデンズや横浜みなとみらいクイーンズスクエアとそっくり。勝手にワルシャワガーデンズと命名。
・なかなか言葉が通じずに大変だったが、なんとかポーランド料理を食べる。ついつい、ひき肉の料理が2つになってしまったが、いずれも大変おいしい。ソバの実もしっとりしていて美味。ポーランド料理美味しいかも。
・結構ぎりぎりの時間にホームに到着。列車は定時に来たが、もともと表示されていた停車位置とは全く違うところに止まり、皆走る。なんとか、1等のコンパートメントに座る。6名分だが、文庫本を読んでいている老人、お箸で器用にお寿司を食べている若い女性(学生さん?)、それに途中から乗ってきた日本人カップル、私の計5名。太陽がぎらぎらと照りつけているのに、コンパートメントのドアを閉めており異常に暑い。老人などはスーツを着ているが、みんな暑くないのだろうか…。
・鉄道は非常に正確な時間に途中駅に止まっていく。スペインとは大きな違い。ほとんど全員がトルン駅で下車した。
・トルン中央駅は非常に暗い。このあたりはまだまだ共産圏。駅の売店で水とスプライトを買うが、これも冷えがいまいち。
・タクシーで市街へ。緑の森の中を抜け、川を越えると、いかにも古い街が少しずつ見えてくる。この街の現れ方はなかなかに感動的。チェスキークルムロフを彷彿とさせる。
・ホテルは小さいがかなり立派。スタイリッシュで女の子が喜びそう。多少、不相応。スタッフはフレンドリーで、英語も聞き取りやすい。ゴミ箱はない。バスローブがある。バスタブはない(シャワーのみ)。アメニティグッズは充実。ともあれ、内装は完全に改装されているものの、今まで泊まった宿の中で最も古い建物かも。昔泊ったチェスキークルムロフのかわいらしい塔(ホームページがあった!)も古かったが、どっちかなあ。
・時間があるので、軽く市内見学。ふらっと散歩するのには非常にいい大きさ。治安も決して悪くはなさそう。所々に見どころがあったりして、楽しい。こういう時間を過ごせるのが個人旅行の良いところ。途中でアイスを食べてみたり。2ピースにしたところ、美味しいのと美味しくないのにあたる。レモンとか酸っぱい系は大体○。チョコレートとかはどうも味覚が違うらしい。
・ほぼ秋分の日だというのに、サマータイムのため午後6時になっても全然明るい。なんとなく、感覚が狂ってしまいそう。
・この日の夕食はホテルで。全然お客さんがいないので心配したのだが、非常に美味。55ズロチは決して安くはないが高くも無く、この味・この量であれば大いに納得。ポーランド料理は実は日本人の口に非常に合うのではないか。特にジューレックスープの味は日本人の魂に語りかける何かがある。これからのポーランド料理も大いに楽しみ!
今日の泊まりは「Hotel 1231(トルン)」


今日のお買いもの(1ズロチ≒35円)

・ワルシャワ→トルン(1等車) 63ズロチ
・ポズナン→クラクフ(2等車) 54ズロチ
・文化科学宮殿展望台 20ズロチ
・コインロッカー 8ズロチ
・鉄道博物館内でジュース 4ズロチ
・トラム1回券 3ズロチ
・ワルシャワガーデンズでポーランド料理 32ズロチ
・ミネラルウォーターとスプライト 6ズロチ
・Tシャツ&水2本(中央駅で) 32ズロチ
・タクシー(トルン中央駅→ホテル) 14ズロチ
・アイスクリーム(2ピース) 4ズロチ
・ネスティー 4ズロチ
合計 217ズロチ のこり125ズロチ+179ズロチ(両替分)
(別途、カードで55ズロチ[夕食])


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