いそべさとしのホームページ

ペルー・ボリビア23日間 近くて遠くて地球紀行
22・23日目(10月22・23日)「Because this planet is here.」

ルート
ラパス・一番ホテル泊−(タクシー)―エルアルト国際空港−(TACA航空5L1404/TA038便)−リマ・ホルヘチャベス国際空港−(コンビ・タクシー)−★ラルコマール−(タクシー)−◎Gol Marino−(タクシー)−★天野博物館、△ワカ・ワヤマルカ、★民芸品市場−(タクシー)−リマ・ホルヘチャベス国際空港−(エアカナダ航空AC081便)−機内泊
※凡例: ★入場・体験観光 △外観観光 ◎食事
※飛行機関係(ラウンジ、座席、機内食等)の感想は、世界一周フライトスケジュールにて。


写真など

カナダ入国 ターミナルシャトル シャトル内部
5時間近く時間があったので、戯れにカナダ入国。入っては見たものの、町まではかなり離れており、鉄道などもない様子。 鉄道マークの表示に従って歩いて行くと、どうも無料のターミナル間シャトルのよう。これで行ける所まで行こうかと。 全ての表示や案内放送が英仏2カ国語なのが慣れなかったり。間引き運転にもかかわらず、利用者は少なかったです。
終点Viscount駅 あるのは駐車場 ホテル建設中
終点のViscount駅に到着。相当綺麗な建物。周囲になにかないかと探してみたのですが、特になにもなさそう…。 駐車場へのシャトル運送のために作られた駅のよう。周囲はパーキングだらけ。カナダも車社会なんだろうな。 ちなみに、駅の横ではスタイリッシュなホテルの建設もしていたので、そのうち宿泊客も使うことになるのでしょうね。
ふらふらお散歩 一番きれいなメープルリーフ モノレール?
せっかくカナダに来たのだからと、綺麗なメープルリーフを探してちょっと歩きまわったものの、なかなか見当たらず。 結局、駅の玄関部分にあったメープルリーフが一番きれいでした。まあ、これが撮れたので目的は達成です。 このLINK Train、鉄道ではなくケーブルカーの原理で動かされている様子。こんなシステムもあるんですねー。
動く歩道 国際線サテライト 搭乗口
カナダをほんの一瞬だけ体験してターミナル1へ帰還。ボーディングパスはあるので、手荷物検査だけして国際線へ。 延々と長い動く歩道を通り、免税品店やレストランのある一角を越え、搭乗口も確認して、ラウンジへ…。 …なんと、カナダは(世界でも珍しい)出国審査がない国なのだそうです。やはり世界はまだまだ広いなあと。
CA001便 ビジネスクラスシート JL3007便
ラウンジにいてもちらちらと聞こえてくる日本語に、いよいよ旅の終わりが近づいたことを感じつつ。 トロント・成田は今回の一連の世界一周の中でも、実は最長区間。とはいえ、こんなシートなので非常に楽でした。 無事、JAL国内線にも乗り継ぎ、大阪・伊丹空港へ到着。こうして人生最長の旅に終わりを告げました。


旅のメモから

・ペルーからはカナダ・トロント経由で帰国。評判の良いエアカナダのビジネスクラスを使ってみたかったというのもあるのですが、もう一つの大きな理由はアメリカ飛ばし。アメリカは経由するだけなのに入国が必要で、そのために有料の事前登録(ESTA)が必要、さらに入国検査が非常にうっとおしいらしいのです。アメリカ旅行目的ならともかく、そんな国とはあまり関わり合いになりたくないので、カナダ経由としました。
・というものの、機内でカナダ入国のための書類が配られてしまい、飛行機に乗るまでに4時間半近く時間があったので、戯れまでに入国してみることに。せっかく秋のベストシーズンなので、メイプルリーフの紅葉でも見れたらなと。と、入国検査、税関検査と結構いろんな事を聞かれることに。「3時間程度で入国というのは怪しまれたのかな」と思いきや、実はカナダも入国審査には厳しい国だとか。あとから知りました。知ってたら、多分入国しなかっただろうな。
・ともあれ結果として無事入国してしまったので、空港ターミナルへ。しかし、(まるで関空のように)あまり活気のない空港。観光パンフレットなどを入手して調べてみたものの町まではかなり遠く、空港までの鉄道もないようです。そして、空港ターミナルの周囲にはメープルリーフもない。「失敗だったかな」と表いたところ、鉄道の案内マークを発見。行ってみると、それがターミナル間を結ぶ無料LINKトレインでした。とりあえずこれで行ける所まで行こうと。
・終点のViscount駅に到着したものの、周囲にあるのは駐車場ばかり。とはいえ、たまたま駅の玄関口に何本かメープルリーフが植えられており、これが実に見事に紅葉していました。まあ、これでも本場カナダのメープルリーフには変わらない訳で、一応写真に収めて、さっさとターミナルに戻ることにしました。というのも、「あの入国審査の厳しさだと、出国審査にも時間がかかるかも」と思ったため。「何をしてきたのですか」と聞かれたら「メープルリーフの写真を撮ってきた」と言おうなどと考えていたのですが…。なんとカナダには出国審査がなかったのでした。アメリカもないと言えばないのですが、入国カードの半券を航空会社に渡すという手続きがあります。それすらもありません。国によって違うもんだなあと。ほんの一瞬のカナダ入国ではありましたが、それなり得るものはあったということで。
・ペルー、ボリビアを旅していると、「日本人」ということだけで声をかける習慣ができてしまっており、つい空港内で日本語が聞こえると話しかけたくなってしまったり。でも、もう日本帰国便の待合なので半分以上は日本人。そんなことをしたら、完全に怪しまれてしまいそうです。不思議なもんですけど、逆にひとりの孤独を感じたりとか。
・強烈な偏西風の影響とかで多少遅れたものの、無事日本に帰国。入管も税関も引っかかることなく通過。国内線にも無事乗り継いで、神戸へ帰還。翌日からはさっそく仕事。3週間ぶりの日本のお風呂を楽しみつつ、長かった旅を振り返りつつ、何だかちょっと慣れない気もするいつものベットで眠りに着きました。
今日の泊まりは「自宅(神戸市東灘区)」


最後に

 こうして、旅は終わりました。

 3週間、長い旅ではありましたが、行ってみればあっという間でした。特にボリビア後半、ポトシ、スクレ、ラパスは完全に駆け足旅行になってしまい、観るべきものが見れなかった&もし交通機関がどこかでもクローズしていたら大変でした。ボリビアに関してはもう少し余裕のある日程を組めたら良かったなとは思います。
 とはいえ、社会人でありながら3週間という休みが取れたこと自体が、やはり現在の日本では奇跡的なのでしょう。1年以上前から計画し、自分の職務が一番暇であろう時期を狙い澄まし、職場ともいろいろと話し合わせていただいたとはいえ、やはり理解ある上司と超優秀な同僚(実は新人さん)という偶然に助けられたことは間違いありません。3週間職場を空けていたにも関わらず、ほとんどの懸案は適切に処理されており、正直自分はいらないのではないかと不安になったほど…。本当にありがとうございました。また、途中でボリビアから謎の電話が入ったことにより、日本の家族や親せきにも、いろいろとご心配をおかけしました。ツイッターやら携帯電話やらのありがたみも改めて感じましたね。
 ともあれ、いろんな方の理解と協力がないと出来ない旅だったのは事実です。

 協力という意味では、期せずして一緒に旅をすることになった日本人の方々にも感謝。ナスカ、リマ、マチュピチュ、ウユニ、そしてラパス。みなさんとの思い出も、この旅を明らかに「一人旅」とは違った色彩で彩ってくれました。普段は自分の写った写真というのはあまりないのですが、今回の旅はそれがいっぱいあります。で、どれも我ながらに楽しい顔をしているなと。もちろんこれからも一人旅を続けては行きますが、誰か別の人と歩む旅の楽しさというのもあるのかもしれない、とちょっと思い直したのも事実です。
 そして、ホテルやガイドでお世話になった方々にも感謝。特にラパス一番ホテルの南雲オーナーとは、夜遅い時間にかなりいろいろと語らせていただきました。ボリビアという国が抱える問題や、あるいはこの国の素晴らしさについて、本だけでは分からない様々なことを教えていただいた気がします。地球の裏側の、ほんの小さな内陸国だからこそ、このボリビアという国を知ることによって逆に日本社会の良さや問題点が見えてくる気もします。ぜひ、いつの日か、今度はサンタクルスやコチャバンバなど、中低地を中心にボリビアを訪問してみたいなと、真剣に考えています。

 この旅から帰ってきて、国際ニュースを見ていて、つい「ああ、地球のあのあたりの国だな。自分がいた○○空港から○時間ぐらいのところかな」などと考えている自分に気づきました。南米という地球の裏側に、それも世界一周の形で訪問したこと、それは想像以上の効果があったような気もしています。
 遠くて、でも近かった国、ペルーそしてボリビア。地球の大きさと小ささを確かめることができた、30代最後の年にふさわしい旅行でした。

 ありがとう。そして、またいつの日か!
 Gracias, y Hasta luego.


THE END

ペルー・ボリビア23日間 近くて遠くて地球紀行 タイトルページへ

いそべさとしのホームページ Copyright with S.ISOBE(2012)(isobe@isobesatoshi.com)