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ペルー・ボリビア23日間 近くて遠くて地球紀行
7日目(10月7日)「ワイナピチュに登るための方法について」

ルート
マチュピチュ村・Hostal Continental Machu Picchu―★マチュピチュ(ワイナピチュ登山)−(バス)−マチュピチュ駅−(ペルーレイル・ビスタドーム)―ポロイ駅−(送迎)―◎レストラン・プカラ−(徒歩)―クスコ・Hostal Tu Hogar泊

※凡例: ★入場・体験観光 △外観観光 ◎食事


写真など

マチュピチュ村 霧のマチュピチュ 入口の行列
この日はワイナピチュ登山。ところが、かなり本格的な雨。昨日まで日本人とずっと一緒だったのものあり、さらに孤独感と不安感が増幅。どうしようかなと。 マチュピチュまで登ったら多少天気も変わるかなと思って上がってみたものの、やはり霧。ワイナピチュに登っても果たして何かが見えるのか。さらに不安に。 登山口まで行ってみると、すでに並んでいる人が。まあ、登るのは登れそうなので、列に並ばずに近くの小屋でしばらく休憩して、10時の開門を待つことに。
入口 Huchuy Piccu 鞍部 鞍部の底
[10:12スタート(0分経過)]10時に開門。事前予約の入場券チェックと台帳への記載を一人ひとりやるので(さらに雨なので)結構時間がかかる。 門からはしばらく下り坂。ワイナピチュの前に位置するHuchuy Piccuを右に回り込む形。ここまでは楽勝なのだが、手前にいよいよワイナピチュの登りが見えてくる。 [10:28鞍部通過(16分経過)]Huchuy Piccuとワイナピチュを結ぶ鞍部。ここからは頂上まで一気に登り。7時開門で登った人と時々行き違い。
分岐点 険しい道 遺跡入り口
[10:43分岐点通過(31分経過)]月の神殿からの分岐点。ここまで約30分たっているので「あと半分なら楽勝か」と思ったのですが…。 [10:56険しい道(44分経過)]この後が本番です。一気に道は険しくなり、途中で休む場所すらも無くなります。休み休み登って行きました。 [11:19遺跡の中へ(67分経過)]突然視界が開け、遺跡風の場所に。まだまだ途中ではあるものの、俄然やる気(登る気)がわいてきます。
遺跡テラス インディジョーンズ風 石くぐり
[11:26遺跡テラス(74分経過)]やっと開けた場所に出てきました。団体さんも休憩中。しかしここまで石を運んだりするのも大変だったろうなと思います。 ついつい足もとばかりを見てしまうものの、時々上を向いてみるとまさにインディジョーンズの世界。なかなかこういう感覚が味わえる登山というのはありません。 [11:39石くぐり(87分経過)]同宿の人に「越えられるかなぁ」と脅かされていた石くぐり。確かに狭いですが、小さな穴というよりは斜めに細長い場所を越えます。
コリカンチャ月、虹、稲妻の神殿 コリカンチャの石組 インカ時代のコリカンチャ模型
[11:41頂上付近(89分経過)]だいぶ上がってきました。頂上周辺はあまりスペースがないことからこのあたりにたむろっている人も多いです。 [11:59頂上(107分経過)]ですが、一応頂上へ。やっぱり達成感はあります!結局1時間47分かかりました。前日からバテバテだったので、まあ仕方ないかなと。 頂上付近、日本のようにロープだの柵だのがあるわけでなく、さらに人であふれているのでかなり怖いです。絶景にみんな怖さを忘れがちなのも更に怖いです。
マチュピチュ見えず 降りはじめ テラスを降りる
ここまで来た大きな目的は、当然「マチュピチュを上から見ること」。雨こそ止んだものの、やはりマチュピチュは姿を現してくれません。無駄骨だったかなと。 [12:13降りはじめ(121分経過)]多少待ったものの、やはりマチュピチュの部分は雲が邪魔して隠してしまいます。あきらめて降りはじめました。 [12:21テラスを降りる(129分経過)]頂上付近は一方通行になっており、その合流点がテラス。降りる人が多くて、なかなかスムーズに進みません。
マチュピチュ1 マチュピチュ2 マチュピチュ3
と、マチュピチュの方を見てみると、なんと徐々に雲が晴れてきています。もしかすると、これは見えるかも。 さっきの天気がうそのように晴れ渡りました。日時計とも言われるインティワタナまでしっかり分かります。 頂上からは見ることができなかったものの、一応これにて目的達成。意気揚々と山を下ります。
夕方のアルマス広場 ペーニャ Don Antonio 夜の太陽の神殿
[12:53分岐点通過(161分経過)]無事、ここまで戻ってきました。しかしワイナピチュに行ってから月の神殿に行くのには相当体力が必要だな…。 [13:02鞍部通過(170分経過)]鞍部を通過。ここからは来るときの逆で登りになります。とはいえ、ワイナピチュ登山の後では楽勝です。 振り返って撮影したワイナピチュ。あんな場所によく登ったなあと。日本だったらぐるぐる廻り込んで登るのでしょうけど、ここは登山道がほぼ一直線でした。
無事、帰還 観光客でにぎわうマチュピチュ 最後の1枚は最初の1枚と同じ場所で
[13:17ゴール(185分経過)]約3時間で無事帰還。もう、ゴールしてもいいよね。正直、当初の想像以上に疲れました。でも、達成感も相当なものです。 マチュピチュ遺跡に戻ってみると、観光客多数。そしていい天気。目の前のあの山に登って来たんだよとつい言いたくもなるけれど、それは心の中で。 マチュピチュの最後の写真は、最初に写真をとった場所で。人生の中でまた来る機会があるかなあ。ないとしても、自分の子や孫がこの景色を見るのかなあとか。
マチュピチュ駅 帰りの軽食 インターナショナルトレインは行く
帰りも行きと同じビスタドームでポロイまで。昨日ここで列車変更の交渉をしたなあ(自分ではなくてSさんですけど)とか思い出したり。 帰りの軽食はガレット風でした。ボリュームはないのですが、ちゃんと温めてあるのでそこそこにおいしかったです。飲み物はカフェコンレーチェ。 目の前はドイツ人のご夫婦で、隣はペルー人のガイドさん。向かいのボックスはカナダ人とニュージーランド人だったそうで、5大陸から集まっていました。
ファッションショー プカラ 夜のアルマス広場
帰りのビスタドーム車内では、係員さんが即席のモデルになってファッションショーが行われます。車内拍手喝さい、こういうノリは欧米の方、いいですよねー。 ポロイで無事ピックアップしてもらい、ナスカ仲間のNさん・Sさんお薦めの店「プカラ」へ。アヒ・デ・ガジーナという料理。美味しいけど、かなり量が多かった! クスコはこれで終わり。あまり時間がなく見足りなかったけど、また来る機会もあるかなと。アルマス広場に別れを告げ、いよいよ明日はチチカカ湖に向かいます!


旅のメモから

・目が覚めてみると、…やはり雨。前夜からの雨が降り続いていました。「朝になったら天気が良くなるかもしれない」と薄い期待もあったのですが。10時からのグループに指定されていて早く行っても仕方ないので、ゆっくり朝食をとったりして、のんびりの動き出しとなりました。
・バスでマチュピチュまで上がってみたけど、やはり状況は変わらず。雨です。昨日はそこそこ綺麗に見えたワイナピチュも、時折霧の中でぼんやり見える程度。どうしようかなと。やめちゃおうかなーと。でも、入口まで行ったら結構多くの人が集まり始めていました。まあ、一応入るだけ入ってみるかと。
・そこから後は、ひたすら登ったのですが、ここで感じたのが「こういうときは一人旅しんどいなー」ということ。つまり、二人以上で旅行していれば、たとえ頂上に上がって全くマチュピチュが見えなくても、それはそれでいい思い出だし、「また次に来ようね」とか約束できたりするわけです。でも、一人旅の場合、ある意味「失敗だったなあ」という記憶しか残らない。まあ、僕のようにホームページにでもまとめていればそれはそれで面白おかしい題材ではあるのですけど、それもどこかに「他者」を感じているから。昨日まで基本が2〜3人旅だっただけに、逆にそう感じましたね。
・今回ワイナピチュからマチュピチュを見ることができなかったら、次は絶対、誰かと来たい。そして、「あのときは見れなかったけど、今回は君と来ているから見ることができた」ぐらいのことを言ってしまおうかなとか。そんなことも考えつつ、ひたすら登りました。で、頂上まで登っても、やっぱりマチュピチュは見えなかったのです。
・マチュピチュの見えない頂上に一人でいても寂しいだけなので、それほど待たずに降りることにしました。というか、登るのに時間をかけ過ぎ、帰りの時間が多少不安になってきたのもあったのです。前日のバテが残っていたというのもあるのですが、「高地なのでゆっくり」が過剰に見についてしまっていた気もします。ところが、テラスのところで団体と遭遇。なかなか降りることができずにちょっといらっとしていたところ、なんと目の前で霧が晴れ、マチュピチュがその姿を現してくれました。前言撤回、やっぱりこれからも一人旅でいいや、気楽だし(笑)。
・ちなみに、往復+休憩多数で所要時間3時間5分でした。帰りにもう一度台帳に退出時間を記入するのですが、この段階で出ていたのは半分程度でした。頂上でもっと時間を使ったり、あるいは月の神殿まで行けばさらに時間はかかります。往復3時間というのは、まあほぼ適当な見立てではないでしょうか。
・ちなみに、この日は15:20発のビスタドーム。戻る(山を降りる)時間を考えると、結構ぎりぎりになってしまいました。本当は、登山の汗をマチュピチュ村(旧アグアス・カリエンテス)の温泉で流したかったのですが、それも無理に。海外の温泉が体験できなかったのは本当に残念でしたが、もし次回、マチュピチュに行くことがあれば必ず立ち寄るということで。今回は天気も悪かったし、登山も遅いチームだったので仕方ないです。全てができないし、完全を望んでもいけない、海外旅行の鉄則です。
・帰りのビスタドーム列車も、軽食が出たり、ファッションショーがあったりと盛りだくさん。でも、疲れていたのもあり、結構寝ていました。理由は良く分からないものの、1時間弱遅れてポロイ駅へ。待っていたガイドさんに連れられて、クスコの街に戻ります。ちなみに、この晩はワールドカップ南アメリカ地区予選「ペルー対パラグアイ」だそうで、「絶対に見てね」とのこと。その後、しばしサッカー談議。日本は本当に強くなったとか、日本人は海外ですごく活躍しているとか。
・そして、前々日にNさん・Sさんも行ったという日本人観光客御用達のレストラン・プカラで降ろしてもらいました。高地ということもあり、登山で疲れていたというのもあり、何か体に優しい、疲れのとれるものを食べたいということで、ソーパ・デ・アホ(ニンニクスープ)とアヒ・デ・ガジーナ(ペルー風カレーライス(本当か?))を注文。確かに体にはよさそうだったのですが、いずれも量が半端なく多い…。なかなか残せない子なんで完食したものの、「お腹いっぱい〜」となりながら、何とかホテルに戻りました。ちなみに、途中で警官が集まっている場所があったので「何かあったのかな」と覗きこんだところ、単に仕事をさぼって、サッカーを見ているだけでした(笑)。
・シャワーを浴びて汗を流して、ベットでペルー・パラグアイ戦を見ていたのですが、いつの間にか眠りについてしまいました。どうもペルー勝ったみたいだなとか思いながら…。
今日の泊まりは「Hostal Tu Hogar(クスコ)」


今日のお買いもの(1ソル≒28円)

前日のこり 352.5ソル
・バスのお釣り △1ソル
・有料トイレ×2回 2ソル
・インカコーラ小 3ソル
・Tシャツ 20ソル
・クスケーニャビール 7ソル
・プカラ(アヒデガジーナ等) 40ソル
・ミネラルウォーター大 3ソル
合計 74ソル のこり278.5ソル
(別途、マチュピチュ村−マチュピチュバス往復16$(おつりは1ソル))


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