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ペルー・ボリビア23日間 近くて遠くて地球紀行
5日目(10月5日)「Into the Rainbow Country」

ルート
リマ・当山ペンション―(送迎)―リマ・ホルヘ・チャベス国際空港−(スターペルー航空2L1111便)―クスコ・ベラスコアステテ空港−(送迎)―ホテル−クスコ郊外・市内観光(サクサイワマン遺跡、ケンコー遺跡、プカプカラ遺跡、太陽の神殿(コリカンチャ))−ホテル−◎Don Antonio―(徒歩)―クスコ・Hostal Tu Hogar泊

※凡例: ★入場・体験観光 △外観観光 ◎食事


写真など

BAe146 飛行機から 機内食
リマからクスコまでは、ペルー国内線のみを運行するスターペルー航空にて。日本ではまず見ることのできないBAe146という飛行機。内装も結構武骨。 距離はそれほど大したことはないものの、怖いのはいきなり0mから3,400mまで上がってしまうこと。ちょっと不安な気分を抱えながらの空の旅となりました。 たった70分の国内線ながらちゃんと朝食が出ました。小さなパンとクッキー、そして飲みもの(インカコーラ)。ちょっとでも何かが出ると嬉しいものですね。
空港にて Hostal Tu Hogar Hostal Tu Hogar内部
空港に到着。空気が薄い気はしないものの、空港駐車場には「こうざんびょうのたいしょほう」ソローチェピルの広告も。大丈夫かなとの思いも強くなり。 まずはホテル(オスタル)にチェックイン。リマは日本人宿だったので、事実上ここが初めての外国の宿。中心街からは遠くないものの、最後の坂が結構きつい。 内部はパティオ風。一つ一つの部屋の大きさや作りもバラバラなヨーロッパ風。高山病予防のためにも、あまり動き回らない方がいいそうですが…。
アルマス広場 インカの石組の道 インカコーラとコカキャンディー
「高山病予防のためになるべく水を飲んだ方がいい」ので、まずはミネラルウォーターを買いに町の中心部に。観光写真で見るような風景が広がっている。 このインカの石組の道も有名。普通に買い物のために通ったのですが。観光客だらけではあるものの意外と生活感もあり、そのあたりがクスコの良いところです。 ミネラルウォーターとインカコーラ、そしてコカキャンディーを入手。コカの葉やコカ製品はペルー・ボリビアでは合法なものの、日本持ち込みは当然違法!
クスコの街並み ケンコー遺跡 プカプカラ遺跡
午後からは英語観光ツアーバスに合流…の予定が、ナスカで一緒だったSさんと2人の日本語ツアーに。システムがよく分からないけど、ラッキーということで。 サクサイマワン遺跡・ケンコー遺跡と回ってもらう。見学個所はそれぞれに興味深いものの、確かになんとなく息苦しい気もしてきた。気分だけかもしれませんが。 このプカ・プカラの遺跡で突然雨。民族衣装のお土産売りのおばちゃんたちも慌てて撤収。向かいの山にはインカ道のあとも見えました。
コリカンチャ月、虹、稲妻の神殿 コリカンチャの石組 インカ時代のコリカンチャ模型
街に降りてきて、太陽の神殿・コリカンチャへ。スペイン侵略後は教会として使われていたものの、石組だけが残ったとのこと。特に素晴らしい虹、稲妻の神殿。 インカ時代に最も聖なる場所であったため、その石組の精巧さは他の場所とは全くレベルが違う。作った人の執念が伝わってくるような石組でした。 インカ時代は、外壁全体に金の帯が付けられており、太陽に輝いていたとのこと。さぞ壮観だったのだろうなあと、その場所にいながら思い浮かべる。
太陽の神殿 虹の国の虹 16角の石
コリカンチャは小高い丘の中腹にあるため、下の場所はちょっとした広場になっています。南米は春になったので、いろんな花が咲き乱れ綺麗でした。 コリカンチャから空に向かって虹が。インカ時代にはこの神殿から虹が生まれると信じられており、インカ帝国のシンボルは7色の虹。幸先よいスタートです。 その後、12角の石と16角の石を見学。あえてこんな石組を作ったのには何か意味があったのでしょうねえ。改めてインカ職人の執念のようなものを感じました。
夕方のアルマス広場 ペーニャ Don Antonio 夜の太陽の神殿
すっかり暗くなったアルマス広場にて、クスコ観光は終了。一旦ホテルに戻ってから、今日は何とナスカにいった3人組がクスコで再集合して夕食を一緒に。 一人では行かない&行きづらいものの一つが、こうした食事とショーが一体になった場所。ペルーならではの食事を楽しみながら、楽しいひと時を過ごしました。 一人がコリカンチャそばのホテルだったため、送りがてら夜の街を散策。夜のコリカンチャはまるで金色に光り輝いていた往年の姿を取り戻したかのようでした。


旅のメモから

・さて、いよいよペルー観光のメイン中のメイン、クスコそしてマチュピチュへ。ここからしばらくはずっと3千メートル級の高地(シエラ)の旅となります。となると、やはり一番心配なのは、これまで体験したことのない「高山病」。2日目の夜にChiken Houseで一緒に食事をした女性から高山病の薬をもらったので、それを前夜から飲み始めました。とはいえ、やはり不安なものであまり寝られなかった気も。
・空港までは宿(当山ペンション)の送迎で。空港まで一緒だった男性は、仕事を辞めて世界一周、これからガラパゴスに行くとのこと。うらやましいと言えばうらやましいけど、ちゃんと生活の糧を持ちつつ旅行できる方が精神衛生上もいいかなと思ったりも。すでにペンションオーナーのペペさんがネットでチェックインしてくれており、預け入れ荷物もないので、チェックインカウンターにもよらずボーディングへ。
・安全検査を越えてまずやったのが、ミネラルウォーターの確保。ところが、小さいサイズなのに何と5ソル。日本並みというか日本以上。発展途上国は空港内外価格差が大きいですねぇ。スターペルー航空はすべて沖止め(バスで移動)の模様。アキレパ行きやイキトス行きと時間が重なり、結構混んで座れなかったものの、徐々に他方面の人がいなくなって空いてきました。2組ぐらい、日本人カップルも。
・クスコ行きはさすが観光路線。ペルーの現地の方というよりは明らかに観光客風な人が多いです。バックパッカーが床に座り込んでトランプをやっていたりするのもいかにも。ただ、現地の人から見ると飛行機というのはかなり高額かつハイレベルな乗り物なわけで、そこであのような態度というのは若干違和感も。だからこそバックパッカーの流入を極端に嫌がるブータンのような国も出てくるんだろうなあとか。
・スターペルー航空は格安ではないもののそれに近いようで、機内はかなり狭め。ただ、3人掛けで1人しか座らなかったので横はのんびり。そして、国内線というのにちゃんと機内食が出るのも嬉しい。ペルーの料理はどれもかなりおいしく、機内食も割と美味しかったです。(まあ、僕はグルメはグルメですけど、食べること自体が好きで何でも美味しいという方ですから、多少は割り引いてもらった方がいいかも。シンガポール弾丸旅行の際の旅行記でも「中国国際航空、意外とおいしかった」と書いたところ、「全然美味しくなかった」というご意見も頂きましたので…。)
・クスコは小さな空港。出迎えのガイドさんに連れられ、ホテルまで。快晴。ところが、ガイドさん曰く「今日は昼過ぎから雨が降るから早めに観光しましょう」とのこと。本当かなあと。ともあれホテルに入り、まずは休憩。高地に上がったすぐにはあまり動き回ってはいけないらしいので。ただ、ペットボトルの水とかも調達したかったし、少しだけなら歩いてもよかろうということで、中心部のアルマス広場まで。10分程度でした。入手後は部屋でのんびりと休憩。今思い返してみると、お昼食べるの忘れてました(笑)。
・午後からは、クスコ郊外の観光。もともと英語のツアーバスに合流する予定だったものの、日本語ガイドさんが私と前日にクスコ入りしていたSさん(ナスカでの同行者の一人)とを案内してくれることに。システムが良く分からないものの、まあ、ありがたいことではあります。サクサイワマン、ケンコー、プカプカラと回り、クスコの街へ。いろいろと素敵な場所もあったものの、若干「高山病大丈夫かな」という不安を抱えつつだったため、あまり憶えていなかったり。途中ガイドさんの予言どおり小雨が降り出して、意外と寒かったので、旅行中に着れそうなベビーアルパカのパーカーを買ったりとか(これはウユニで大いに役だちました)。
・クスコの街に降りてきて、インカ帝国の首都の中でも最も聖なる場所であった太陽の神殿「コリカンチャ」跡へ。跡と言っても、石組はちゃんと残っているのです。特に素晴らしかったのが、虹、稲妻の神殿。虹や稲妻がここから発生すると考えられていたらしく、発生するとアルパカとかの生贄をささげていたとか。この石組の精巧さは素晴らしく、作った職人の執念や思いが伝わってくるようでした。海外でここまでの思いを感じることができたのは、韓国・扶余の国立博物館で百済金銅大香炉を見た時以来でしょうか。クスコ、ここだけ見ればもう十分かなというぐらいに感動しましたね。
・コリカンチャ自体は遺跡保存の関係で大きな建物で覆われており、若干圧迫感があります。ただ、南側に大きな広場があり、ここが庭になっていていろんな花が咲き乱れていたり、昔ながらの石積みをバックに記念撮影したりすることができます。雨もやんで、穏やかなひと時。と、振り返ってみると後ろには大きな虹。まるでコリカンチャの虹の神殿を包むかのように虹が出ていました。もともとインカ帝国のシンボルは虹だったそうで、旗もあるぐらい(旗はインカ時代ではなく、後世に作られたそうですが)。ともあれ、これからアンデス高地の旅行を続けていくのにとってもよいスタートでした。
・その後、12角の石、16角の石と回って、アルマス広場でガイドは終了。そして、今晩は、ナスカに一緒に行った3人で夕食。ナスカ・リマと一緒に回ったNさんもクスコに来ていたのです。せっかくなので、フォルクローレやダンスを聞きながら食事を楽しめるペーニャ Don Antonioへ。こういったお店というのはなかなか一人旅では行きにくいので本当にいい機会でした。そして、やっぱり、こういうお店は何人かで行った方が楽しいですよね。高地1日目ということでアルコールは自粛したものの、インカコーラで乾杯。料理も、クイだのアルパカだのキヌアだのトウモロコシのパンだの、高地ペルーらしいものばかり。
・Don Antonioはかなり大きなペーニャ。もともと半分程度しか埋まっていなかったものの、途中で修学旅行の小学生たちが入ってきました。ただ、みんな集団で料理に群がったりせず行儀がいいし、ノリもいい。先生がダンスに参加した場面ではみんな大喜びだったり、今日誕生日を迎えた2人に「ハッピーバースディ」を歌ったり。他の観光客も一緒になって、とっても楽しい時間を過ごすことができました。夜9時、10時に、こういうお酒も出すお店に、小学生が集団で来るというのはちょっと日本では考えられないこと。でも、こうやってちょっとだけ大人の世界を覗いたりするのもまた一つの教育であり、なかなか素敵な文化なのかなとか考えてしまいました。
・帰りは、1人が泊っていたホテルを経由して自分のオスタルまで。途中、ライトアップされたコリカンチャの横を通りました。黄色というよりは金色に輝いているコリカンチャ。この街がインカ帝国首都であった日の栄華を思い浮かべつつ、いよいよ明日はペルー旅行、そして世界遺産観光のハイライト・マチュピチュに向かいます。
今日の泊まりは「Hostal Tu Hogar(クスコ)」


今日のお買いもの(1ソル≒28円)

前日のこり 384.5ソル
別途、両替 55ソル(←22$から)  →合計 439.5ソル
・空港でミネラルウォーター小 5ソル
・クスコ空港駐車場料金(の一部) 1ソル
・ミネラルウォーター大+インカコーラ 5.5ソル
・コカキャンディー 3.5ソル
・コリカンチャ入場料 10ソル
合計 25ソル のこり414.5ソル
(別途、ベビーアルパカのパーカー95$、Don Antonio入場料22$)


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