いそべさとしのホームページ

麗水万博エンブレム

麗水万博に行こう!

2012年春〜夏 麗水万博への道
(個人的旅行記録)

その4・エピローグ

韓国訪問の年

  こうして93日間の麗水万博は終わりました。
  終わってみれば、かなり無理をしたとはいえ、入場者数800万人を確保。
  The Big-O Showをはじめとする高評価のコンテンツもあり、
  多くの人の心に残る万博になったかと思います。

  個人的には隣国開催にも関わらず4日間(実質3日間)参加ということで、
  多少不満の残るところも。やはり仕事の異動が痛かった。
  とはいえ、日本の万博ファンの方々と知り合いになれたのも大きな収穫。
  3年後のミラノに向かって、調査と貯金(笑)を始めます!

(2010年6月掲載開始、2012年6月・8月訪問)

Step14 2012/8/13 宴のあと。
 閉幕の日の夜はもう1泊モーテルに泊って、翌朝。これまで大量の人であふれていたであろうメインゲートも落ち着きを取り戻しています。ところが、よくよく見るとアフリカの木製民芸品などを並べて即席の蚤の市開催中。結構売れているようでした。他の万博でもこんなことがあるんですかねぇ。そう言う意味では、最終日&最終日翌日というのは面白いのかも。
 そして、組織委員会本部に行っての通帳作成。私自身は時間がなかったこともあり作らなかったのですが、ここでまた日本人万博ファンの方々とお知り合いに。麗水万博1番乗りの二神さんは私と同じ神戸の出身でさらに同学年。ポートピア81からこの世界にはまった(笑)というところも一緒。私のホームページもご存じのようで嬉しい限りでした。ほかにも浜名湖花博・愛知万博のアテンダントさんとか、意外と日本人万博ファンの方は多いようです。これからそんな交流も楽しみになってきました。
 最先端の科学技術を体験したり、素晴らしい展示物やショーを楽しむだけでなく、こうして国内外に渡る人と人のつながりを作っていくきっかけとなるイベント。それこそが万博、国際博覧会の一番素敵なところなのかもしれません。麗水エキスポ駅からのムグンファ号に乗りながら、そんなことも考えていました。
誰も通らないメインゲート。EDG下ではいわゆる「バラシ」が着々と進んでいます。さびしいなあと思いつつも…。 実はメインゲート前で民芸品の投げ売り蚤の市開催中。愛知の時は確かアピタ長久手店でやっていたと思うのですが。 と、ピンぶーさんに連れられて組織委員会本部へ。この中にある銀行で口座を開設し、ヨニスニ通帳をもらうのだそう。
今日は入場証の確認もなく。祭りの終わり、世界各国の人々がお互いに別れを惜しむ姿に、独特の感慨も。 すっかり人の減った麗水エキスポ駅。次に来る時には「エキスポ」の文字は消えているのでしょうね。 駅横にあるこのヨニスニモニュメントはかなり立派なので残るのかな。数年後、様子を見に来ようと心に決めつつ。

Step15 2012/8/13-15 そして全州・ソウルへ、日本へ
 今年の夏、韓国は雨が降らず水不足状態だったそうですが、なんと万博閉幕日からは恵みの雨が。万博が終わるまでは雨も遠慮していたのかもしれませんね。
 食の都・全州で美味しい韓国料理に舌鼓。ソウルでは、世界遺産・昌徳宮を訪問したり、Wicked Asia Tourを観に行ったり。人生初の海外旅行でソウル・金浦空港に降り立ってから15年。自分も韓国も変わりました。そんなことも感じつつ、仁川国際空港を後にしたのです。
全州韓屋村。伝統的な韓国様式の家屋が並びます。古い街並みというよりは、かなり新しく作られている気も。 全州はビビンバの故郷。さすがにおいしいです。そしておかずの量が膨大。釜一つ分の茶碗蒸しも付いてます。 昼食を食べ過ぎたので夜はコンビニキムパブだけにして、朝食としてこれも全州名物のコンナムルクッパを賞味。
昌徳宮後苑、いわゆる秘苑。15年前に来た時は真四角の池に、日韓の感覚の違いをひしひしと感じたものでした。 昼食は夏の食べ物コングクス。道沿いにあるお店に飛び込んだのですが、ハングルが読めるとこういうとき便利。 ちょっと時間があったので、日本大使館前に行ってみました。翌日が光復節ということもあってか、厳戒態勢です。
今回のもう一つの大きな目的、WICKED in Seoul。作品は当然ながら、原語・生オケのミュージカルは良いなと。 終わったのが23時だったので、鐘路3街駅まで戻って来て、ポッサムを賞味。やはり大好きな韓国料理の一つ。 帰りは去年の10/1に使ったチケットの残り。こうして足掛け1年にわたる(航空券上の)韓国滞在も終わりました。

 こうして麗水万博は終わりました。

 麗水万博は成功だったのか、失敗だったのか。
 「麗水万博…地球村海洋祭り“半分成功”」という記事が中立的に、うまくまとめていました。
  ○800万人の入場者があった。
  ○展示・文化公演も好評を得た(Big-O、アクアリウム、K-POP)。
  ○開発の後れていた麗水が大きく発展した(特にアクセスや物流の向上)。
  ○特に博覧会の内実面の主題具現の側面でも比較的良い評価を受けた。
  ×近隣地域住民たちを動員して割引券を乱発することもした。
  ×政府が貸した4800億ウォンを返すこともできなくなった。
  ×大部分のコンテンツがデジタル作品で満たされて、多様性を喪失している。
  ×運営の未熟(観覧客が暴走し、人気観覧館は待ち時間だけで3〜4時間かかった)。
 実際に行かれた方は、おそらくどの項目も納得されるのではないでしょうか。

 とはいえ、実際に行ってみれば、やはり万博の熱気や感動はしっかりとそこにありました。
 首都一極集中の国でここまでやったこと、やれたことは、やはり素晴らしいことだったと思います。
 その成果はすぐに目には見えなくても、徐々に韓国社会に広がっていくのではないかと願っています。

 「私たちはどんな未来を選ぶのか」、
 過去は過去として、反省は反省として踏まえつつ、
 これから韓国が、麗水が、より未来に向かって発展していくことを期待しつつ。

 ありがとう、2012麗水世界博覧会。そして、さようなら。




  麗水万博に行こう!タイトルページ



いそべさとし海外旅行タイトルページへ
いそべさとしのホームページへ


いそべさとしのホームページ Copyright with S.ISOBE(2012)(isobe@isobesatoshi.com)