麗水万博は、上海万博に比べれば随分小規模。 とはいえ、土日の1日半ではなかなか見きれなかったのも事実です。 ただ、短い時間でもそれなりに面白いパビリオンを見れたのはやはり皆さんの口コミがあったから。 そこで、自分なりのパビリオン紹介を掲載させていただくことにしました。 上の方からおススメ順で並べています。 少しでも万博攻略の参考になれば幸いです。 (なお、いずれもいそべの個人的な感想ですので、あくまでも参考程度で。) 8月11日、12日、最終日とその前日に、再度訪問してきました。 すでに万博も終わり、会場も更地に変わりつつあるであろう現在、 いまさら「おススメ」もないのですが、自分と後世の参考のためにまとめておこうかなと。 行った方はぜひ「ああそうだったな〜」と思いだして楽しんでくださいね。 (2012年6月訪問、6月掲載開始、8月追記)
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サムスン館 〜テーマもありエンターテイメント性もあり |
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一応、環境や海洋をテーマにしつつ、エンターテイメント性や物語性もあり、美しい映像技術で自社アピールもし…。障害者配慮やアテンダントさんの礼儀正しさといい、なかなか高品質なパビリオンでした。さすが世界企業だなあと。 |
The Big-O Show 〜万博ならではの大掛かりで臨場感にあふれるショー |
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The Big-Oという円形の建造物を使い、レーザー・照明・炎・噴水などを縦横無尽に駆使して組み上がったショー。その場にいて、見た人しか分からないであろう驚愕と感激と感動。まさに万博のシンボルにふさわしい芸術作品でした。 |
アクアリウム 〜日本の各水族館のいいとこどりをした感じ |
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今回の万博最人気パビリオン。シロイルカや360度のドーム型水槽などが目玉。いろいろ言われますが、それなりに楽しいです。行動展示は旭山動物園、シアター風大水槽はちゅら海、降りて見ていく観覧方法は海遊館を彷彿とさせます。 |
カザフスタン館 〜テーマをきちんととらえ提示した、きらりと光る名展示 |
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海のない内陸国ながら、アンモナイトの化石で海とのつながりを提示し、アラル海の枯渇で環境問題への取り組みを紹介。挿入される民族音楽の生演奏なども好印象。2017アスタナEXPOへの強烈な意欲が感じられました。 |
UAE館 〜こちらもテーマ性のある、高印象の作りでした |
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ウミガメを巡る物語から、2013年のポリ袋全廃を感動的にアピール。同国の風習や習慣、逆に近代的な街並みなど、いいPRにもなっていた気がします。こちらも、明らかに2020ドバイEXPOへの意欲が見え隠れします。 |
テーマ館 〜一応押さえておくべきところなんでしょうね |
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やはり万博というのはテーマがあってのものですから、そこそこに力が入っていました。ベルーガを案内役にした前半・後半の構成も(ベタですが)個人的にはかなり好きでした。それほど混んでいないので是非行ってみては。 |
ロッテ館 〜言葉が分からなくても十分楽しめます |
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海がテーマの万博なのに強引に気球を取り上げてしまっています。でも、そこは韓国、強引に海の中に入ってしまいます。そんなおちゃめなとこもなかなか楽しいです。さすが韓国ではサービス業メインの企業、アテンダントさんも丁寧です。 |
エキスポ・デジタル・ギャラリー(EDG) 〜ある意味、IT大国韓国らしい一番の見どころかも |
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メインゲートとKTX麗水エキスポ駅を結ぶメイン通路の頭上にあるのが、このEDG、巨大なLEDスクリーンです。かなり綺麗ですし、形状を考えて効果的な映像が流されています。ゆっくり眺めているのはなかなか楽しいです。 |
韓国館 〜良くも悪くも韓国です |
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開催国の展示なので力が入っています。最後のメイン映像、きれいはきれいですけど、アリランが流れる中「人類の未来には、韓国が導きます!」とのこと。まさに韓国万歳!と言った内容で、つっこみどころ満載でした。 |
スカイタワー 〜もともとセメントの貯蔵塔だったそうで |
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展望台のみならず、ガラーンとした内部も見どころの一つ。併設のパイプオルガン、屋外・海沿いなので錆びるだろうな…。最後に、淡水化した海水を試飲するためのマグカップをお土産として持って帰れるのは高ポイント。 |
日本館 〜ホスピタリティは会場一でしたね |
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原始的だけど間違いない整理券方式、入口の大きなデジタル時計、「あと○分でご案内します」という呼びかけ、韓国語もある字幕表記(聴覚障害者対応)など、観客の立場に立った運営はさすが。ただ、内容はもうひとひねり欲しかった気が。 |
気象環境館 〜確かに特別な体験ですが、で、なんで? |
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ロボット館とともに会期後半の最人気館となった気象環境館。ブリザード体験が売りですが、「地球温暖化」を訴えるのに超低温はちょっと違うかなと。シアターもあまり印象に残らず。面白いのは面白いんですけどね〜。 |
海洋産業技術館 〜映像+実物のショー。結構楽しいです |
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映像と実物(実際に人が出てきます)のショー仕立てになっています。海藻類からエネルギーやプラスチックなどを作り出しましょうという内容。結局はコストの問題なんですけどね…。お勉強にはなります。 |
ヒュンダイモーターグループ館 〜面白いですけど、テーマは現代自動車? |
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ぼこぼこと出っ張ったり沈んだりする壁は非常に面白くダイナミックでもあるのですが、展示といい映像といい、テーマが全く見えません。現代グループ万歳の企業PR?あまり環境によくなさそうなシーンもちらほらと散見…。 |
POSCO館 〜賛否の分かれるパビリオン。個人的にはまあまあ好き |
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白一色の外観といい、不思議な構造といい、非常によく考えられていることはなんとなく伝わってくるのですが、なんかしっくりこない。展示物やショーもそう。センスはの良さは感じつつも、なんとなく腑に落ちない感も残りました。 |
海洋文明都市館 〜難破船の掴みはよいのですけど |
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アラビアの難破した船の中に乗り込み、当時の交易の状況や文化交流をさぐる…という掴みはなかなか良かったものの、後半、完全に夢物語・SFの世界へ飛んで行ってしまいます。韓国ってこんな国でしたっけ? |
大宇造船海洋ロボット館 〜これで韓国の方は満足なのでしょうか |
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超人気館ですが、正直どうなのかなという。明らかに2005愛知万博のロボットの方が色んな意味でレベルが上でした。最後のお魚ロボットだけは多少感心しましたが。昔からんだ世界ということもあり、採点は厳し目です。 |
自治体館 〜韓国の各自治体がブースを出展 |
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韓国の各自治体がブース出展しています。一番すごいなと思ったのは地元・全羅南道で、干潟をそのまま持ち込んでいました。コスト的にはたいしたことないのでしょうけどメンテナンスとか大変だろうな。でも、見ていて楽しい展示でした。 |
イスラエル館 〜不思議な癒し空間へようこそ |
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前半はパネルなどでの紹介。そして、その奥には、不思議な癒し系空間が広がっていました。ベンチも結構な数あり、のんびりできます。これはこれでありなんだろうなと。ちょっと長久手日本館のゾーン3を思い出してしまいました。 |
海洋ベスト館 〜テーマ館と一緒も行けるし、単独でも見れます |
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テーマ館から引き続き見れます。ジャパンデー高官派遣見送りの原因となった模型を探したのですが、←のですかねえ。一般的な博物館のような展示内容でしたので、韓国語が分からないとしんどい気も。 |
海洋生物館 〜アクアリウム隣ですが、これは単独入場です |
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前半は「干潟の一日」の説明を模型を使いながら。後半は「潜水艦に乗って、麗水から南極、マリアナ海溝への旅」の流れ。床が小刻みに動くのですが、ロッテ館ほどの臨場感にはほど遠かった気も…。 |
ノルウェー館 〜凝っているなとは伝わってくるのですが |
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映画を意識したロゴやパネル、入口での積極的な呼び込みなど、力が入っているなとは思うのですが、韓国語が分からない中では何を訴えたいのか、いまいちわかりませんでした。ちなみにこちらは韓国からノルウェーまでの旅です。 |
アクアリウム3D映像館 〜最初から最後までアクアリウムの紹介 |
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会期途中の6/9に突然できたパビリオン(会場マップには載ってません)。最初から最後までアクアリウムの紹介だったので、あまりの長時間行列で入れなかった人の救済策なんでしょうね。迅速というか、姑息というか…。発想が凄いです。 |
韓国海運港湾館 〜普通に展示だけにしておけばよかったものを |
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船主協会や港湾公社がスポンサーだそうで、単に展示だけにしておけばよかったものの、全く海とも港とも関係ないショーを入れてしまったばっかりに、「とんでも系」の印象になってしまいました。コンセプトなきパビリオンという気も。 |
GSカルテックス館 〜建物のインパクトは一番なんですけどね… |
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今回の万博の建物はどれも割と地味なのですが、中でも異彩を放っているのがこのGSカルテックス館で、「稲穂と星」だそうです。ですが、中に入ってみると更に謎。企業PR部分はまだ分かるのですが、メイン映像は正直、謎でした。 |
SKテレコム館 〜最後の映像だけはそこそこ楽しめますが、海って何? |
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3階建て。1階部分は企業PR、2階はなぞのハンモック部屋があるものの、あまり長くいるとアテンダントさんに怒られる。最後の映像は市民を映したものでほのぼの感はあるけど、テーマとは全く関係なかったり。うーん。 |
上記以外で行ったパビリオン |
・BIE館(EXPO×EXPOS)、UN館 ・国際館(ベルギー、コンゴ、リトアニア、アルゼンチン、イタリア、デンマーク、トルクメニキスタン、ナイジェリア、オーストラリア、カンボジア、スペイン、イタリア、ペルー、チュニジア、太平洋共同館、ブルネイ、トルコ) |
見逃したパビリオン |
・LG館 ・国際館(ウルグアイ、ドイツ、スイス、ルーマニア、モナコ、スウェーデン、アンゴラ、大西洋共同館、フランス、メキシコ、オランダ、エジプト、インド、スリランカ、パキスタン、オマーン、カタール、インド洋共同館、アルジェリア、ロシア、タイ、シンガポール、中国、ベトナム、インドネシア、アメリカ、フィリピン、マレーシア) ・子ども工房 ・エネルギーパーク、遠洋漁業体験場、沿岸漁業体験場・藻場、海洋体験館 ・エキスポホール、伝統芸能ステージ、テント劇場 |