いそべさとしのホームページ

 全国中央駅めぐり・番外編@

“中央駅”
(鉄道博物館2階ジオラマ内)
−ジオラマ中央にあるその駅の名は中央駅−


 新たな「テツ」の聖地・鉄道博物館。すでに数多くのホームページ・ブログが作られ、本が出版され、るるぶは「鉄道博物館」を標榜するまでになりました。もう加えるべきこともないため、当初は「伊奈中央駅」の「中央駅の先へ」で取り上げる程度の予定だったのです。ところが、ジオラマを一目見た時、その考えは変わりました。そう、ジオラマの中央にある駅の名前は「中央駅」。(2009年1月訪問、2009年2月掲載)
中央駅駅舎
[中央駅類型:まさに中央にある中央駅]


駅の所在地:埼玉県さいたま市大宮区大成町(?) 駅周辺の基本情報(見える範囲で)
ジオラマ手書きマップ

「教えてgoo」で聞いても誰も教えてくれず、地図作製ソフトではなかなかこういう図は描けず、適当なペイントソフトも持っておらず、このためだけにCADを勉強するのも馬鹿らしいため、手書きのものをスキャンしてしまいました。実際は横25メートル、縦8メートルのため、本当のところはもっともっと横長です。「だいたいあってる」とは思うのですが…。
施設種別
有無
施設種別
有無
デパート
スーパー
コンビニ
郵便局
バスターミナル
待機タクシー
食堂・レストラン
ファストフード
その他主な施設 宝くじ売り場の小屋がある?
・注釈
 向かって左側の高架下がバスターミナルになっており、何台か停まっています。一方で、駅前の道路沿いにもいくつかのバス停とタクシーだまりが見られます。
 駅ビルは確認できませんが、新幹線ホームが在来線ホームより相当高い位置にあり、この下が駅ナカショッピングセンターになっているのではないかと推測できます。

・おことわり
 当該データはいそべさとしが写真等をもとに想像したものであり、正確さには大いに欠けます。ご了承ください。


・中央駅を探訪:子どもたちから熱い視線を浴びる中央駅

 日本にはずばり「中央駅」という駅は実際にはありません。実は東京駅は明治時代に「中央停車場」として作られた経緯があるのですが、完成と同時に東京駅と命名されます。それ以降、日本においては中央駅の歴史は、昭和5年の横須賀中央駅まで途絶えます。(続々と中央駅が誕生するのは、昭和45年の千里中央駅以降になるようです。)
 しかしながら、人々の心に「大きな駅は中央駅」という思いがどこかにあるのでしょう。特に、鉄道博物館の場合は中央にある大きな駅だから中央駅、というのは説明する上でも便利そうです。「てっぱく駅」とかも考えられますが、ジオラマに関しては現実感を重視しているようであり、ありえない名前は好ましくなかったのかもしれません。とはいえ、中央駅という名前の駅も実は日本にはないのですが。
 とにかく精巧にできており、まるで蟻のように見える一人ひとりにもそれぞれストーリーが見え隠れします。相当な根気のいる作業でありがならも、なかなか楽しい作業だったのではないかと推察します。
 ちなみに、駅名票には「中央駅」とありますが、通常の駅名票には「駅」という言葉は入っていません。また、文字だけのちょっとそっけない駅名票でもあります。駅張りポスターなどにももう少し遊び心が欲しかったところではありますが、まあそこまで一度に求めるのは酷かもしれません。今後の発展に期待しましょう。
 おそらく我が国唯一の仮想中央駅。別に駅を楽しむ必要は全くないと思いますが、鉄道博物館に行った際には中央駅のことをちょっと思い出していただければ幸いです。

山手線&スーパーとかち 駅名票 駅前の雑踏
山手線・NEXはともかく、その奥にいるのはJR北海道の「スーパーとかち」。 「中央駅」は「ニュータウン駅」と「やまの駅」の間にある駅らしい。 どこかにSuicaペンギンがいるそうだが、今回の写真からは発見できなかった。

・中央駅で食べる(?):日本食堂のハチクマライス(+石炭あられ)

 まあ、「中央駅で食べる」ではないのですが…。鉄道博物館1階の「日本食堂」で提供されるハチクマライスです。
 ハチクマライスというのは鉄道の食堂車で乗務員などの賄い料理として作られていたといわれるもの。路線やその日の食材の状況によってかなり違ったようですが、卵が載っているというのは割と共通のようです。日本食堂では「○○線バージョン」として時々内容をリニューアルしており、今回食べたのは「第4弾・羽越線バージョン」だそうです。いなほですな。
 かつが冷たいのは、賄いを意識したからでしょうか。びっくりするほどおいしいというものではありませんが、妙なミスマッチ感があり、結構いけます。残念なのはそもそも早く食べることを前提にして作られている料理のため、普通に食べているとあっという間に食べ終わってしまうこと。私も瞬殺でした。
 ちなみに、鉄道博物館はお土産も充実しています。なかでも、名物となりつつあるのが「石炭あられ」。確かに外見から見ると食べ物とは思えません。ただ、食べてしまえば、多少かたいものの普通のあられ。塩味が効いており、ついつい食べ進んでしまいそうです。

羽越線バージョン おみやげ各種 石炭あられ
福神漬けと半熟玉子って意外とマッチする。ドリンクセットで800円。 銚子電鉄のぬれ煎餅も販売。実は初賞味。くせになりそうな味ではある。 外観だけから言うと、正直、食品とは思えない。なぜか奇食の館には未掲載。

・中央駅の先へ:鉄道博物館

 というわけで、鉄道博物館です。すでに語り尽くされた感もありますが、正直面白いです。
 訪問したのは月曜日ということで、それほど並んでいないのかと思いきや、開館15分前にはもうすでに長蛇の列でした。会場後は、みなミニ運転列車の予約に走ります。大人(中学生以上)の場合は、ここでまず向かって左側の「D51シミュレータ」の予約を抑えてから、ミニ運転列車に並ぶのが良いと思います。D51シミュレータは1日に30人弱しか体験できません。そして、これがまあ、非常に楽しいのです。500円かかりますが、それだけの価値は十二分にあります。ちなみに使った軍手は記念品としてもらえます。
 まず205系や211系のシミュレータをしてから、D51シミュレータをするのがベストでしょう。蒸気機関車というのは全然違う機械である、というのがよく分かると思います。私の場合、予約時間の関係から先にD51を体験し、その後、他のシミュレータを行ったため、正直、他のものがあまりにも物足らなくなってしまいました。鉄道というのは慣性(惰性)で動いている時間が長いんだなとか、停車というのは非常に微妙な技術が必要とされるんだなとか、蒸気機関車は本当にさまざまな操作をしないと動きもせず停まりもせず大変なんだなとか、「電車でGO!」にハマったことのない私でも分かったことがいっぱいあります。
 鉄道好きな人も、それほどでもない人でも、十分に楽しめていろんなことを持って帰れる、なかなか素敵な博物館です。

中央は転車台 マネキン通勤列車 とき
転車台は1日2回動く。1階で間近に見るのも良いし、2階からの俯瞰も一興。 マネキンでさまざまな情景を再現。人が減った閉館前は多少不気味だった。 東日本の列車が中心。上越新幹線前の「とき」は切符の押えにくい列車だった。
D51シミュレータ ミニ運転列車 夜の鉄道博物館
朝早く並んででも、ぜひ予約券はゲットしたい。かなり骨のあるシミュレータ。 正直、子どもだましに近い部分があるが、自分で走っている感じはある。 ノースエントランス付近から。イルミネーションがてっぱくマークになっている。


リンク

鉄道博物館(By 財団法人東日本鉄道文化財団)
石炭あられ(By 金時米菓)


全国中央駅めぐり・その7「月寒中央駅」へ

全国中央駅めぐりタイトルページへ
いそべさとしのホームページへ


いそべさとしのホームページ Copyright with S.ISOBE(2009)(isobe@isobesatoshi.com)