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エアアジアジャパン こうすればよくなる 10の提言
2012.12.18


 約40分遅れのエアアジア・ジャパンで沖縄から成田へ。東京行きの電車は終わっている時間。自分は成田にホテルをとっていたため問題なかったものの、他のみんな無事帰れたのかなと思い、翌日「エアアジア」でツイッターの検索を掛けたところ、「エアアジアジャパンの業績が伸びず、社長交代」とのニュースが。確かに1回乗っただけでも、このままじゃなかなか日本の空を飛び続けることは難しいかもと思った点が多数ありました。
 というわけで、緊急特集(?)として、10の提言をしてみました!LCCという気軽な空の翼を、日本というこの国で守り育てていくという観点から、多少きびしいことも書いていますが、お許しください。(まあ、エアアジアジャパン関係者の方が見てくれる可能性は低いですが、これから乗る方の参考にもなるかと思っています。)



その1「日本語ホームページは日本の空港から出るようにしよう」

出発地を指定する際、「インド、インドネシア、オーストラリア、カンボジア…」と何順か分からない順番で並んでおり、「日本」は「中国」やら「韓国」に挟まれていて非常に選びにくいのです。純国産のピーチはもちろん日本が一番ですが、ジェットスターも日本語を選択すれば日本の空港が一番上になっており、不可能ではないはずです。
その2「LCCの利用方法をちゃんと告知しよう」

まだまだ日本では定着していないLCC。初めて乗る人も多いはずです。にもかかわらずホームページのトップ画面には、ルールやら乗り方やらの記載が分かりやすく掲載されていません。実際、エアアジアはかなり変わったシステムなのにそれを分かりやすく表示していないのは、やはり不親切だなと思います。
その3「空港のカウンター場所をきちんと示そう」

今回使った沖縄のLCCターミナルは普通のターミナルからは相当遠く、タクシーや徒歩では行くことができない特殊な場所にあります。その案内がエアアジアのホームページやらメールやらでは一切見あたりません。Peachがちゃんとホームページ上に「大切なポイント」としてまで書いているのとは大違いです。
その4「プロモーションやセールをきちんと打ち出そう」

日々変化するのが常のLCCの運賃。今回は行っても行かなくてもよい旅行だったので、ずっとホームページで値段の推移を確認していました。ところがエアアジアの該当便はずっと6,680円のまま。ほとんどセールやプロモーションもありませんでした。これでは早く買おうというインセンティブが全く働きません。
その5「何時までにどこに行けばよいのか告知しよう」

その2と同じですが、チェックインの方法が様々あり、それぞれに締め切り時間が違っていて、実にわかりにくいです。ピーチのように「チェックイン機によるチェックインが基本で、あとはエクストラ」ぐらいな方が分かりやすいかと。ホワイトボードに図を書かないと分からないようでは正直ダメです。
その6「もっときびきびと最小限の人数で動こう」

他のLCCとは比べものにならないほど空港・機内に職員がいたという印象です。で、それぞれがダラダラと私語をしているのであまり印象が良くない。人件費の安い東南アジアのオペレーション方法を踏襲しているかもしれませんが、日本でやるにはいろいろと合わないかなと。Peachの少数先鋭し過ぎとは大きな違いです。
その7「指定しない座席は当日指定か自由席にしよう」

エアアジアはお金を払って座席指定をしなくても予約時点で特定の席に振られるのですが、どうも16列のAから順番に振っている模様。で、機内ががらがらなのにそのあたりだけ満員。これは不快感高いです。移ってもいいと言われましたが、それは逆に座席指定料払っている人に失礼。いっそのこと自由席区画を作っても良いかもしれません。
その8「コストアップにつながる飲みもの禁止はやめよう」

国内LCCではエアアジアジャパンだけが「機内持ち込みの飲食禁止」です。で、持ち込みのものと区分するためか機内で飲み物を買ったところいちいち氷入りのコップをくれました。航空機内に氷を用意しアテンダントが席まで運ぶコストを考えると(さらに乗客に注意する手間まで考えると)、飲み物だけでも自由にした方がよほどコストカットかなと。
その9「もっと関連業界と連携をとろう」

この日は実は成田着22時40分。もう東京にいく鉄道はありません。ところが千円で東京駅まで行く格安バスは23時20分発まであるのです。また、夜遅くなっても安心な(明らかに値崩れ気味の)近隣のホテルと連携することも可能なはずです。こういう点抜け目ないPeachに比べ、エアアジアはみすみす収益源を逃している気がします。
その10「愛される会社をつくろう!」

機内放送で「まいどおーきに」とまで言うPeach。ベッキーを起用して元気なオージーをイメージさせるジェットスター。それに比べエアアジアにはこれと言った「愛される理由」がないのです。イメージカラーもアテンダントさんの制服も、「かわいい」好きな日本人にはちょっときつい感じを与えます。まずは、ゆるキャラをつくるところからスタートかな。


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