雪と冬を楽しむ北海道4泊5日の旅5日目(2月11日)

ルート

中島公園駅―(地下鉄)―福住駅―(路線バス)―★羊ヶ丘展望台―(路線バス)―福住駅―(地下鉄)―美園駅◎彩未のみそラーメン―(地下鉄)―大通駅★札幌市時計台・★さっぽろ時計台・★さっぽろ雪まつり大通会場―(地下鉄)―札幌駅―(JR)―新千歳空港―(JAL)―神戸空港

※凡例: ★入場・体験観光 △外観観光 ◎食事

写真など

最終日の朝 福住バスターミナル 羊ヶ丘展望台行きバス
長期間の旅の最後の朝というのは、何か特別な感慨がある。天気が良くなりそうなので、展望の良いところに行ってみようということで予定を組んでみる。 札幌はなぜかバスターミナルが発達している。寒風の中ずっと待つのは厳しいという事情もあるのだろうが、地下鉄からバスへのフィーダーがうまく計画されている。 バスを降りる前に係員が乗り込んできて、入場料を強制的に徴収される。路線バスで来る人は少ないであろうから、効率的な方法なのだろう。
羊ヶ丘展望台 歌謡碑の協賛者 羊ヶ丘温泉ほっと足湯
北海道の定番中の定番である風景。朝一番のバスだったため、従業員以外の来場客は私と老夫婦のみ。人が少なすぎる定番観光地というのはちょっとさびしい。 札幌国際観光、丸井今井、北海道拓殖銀行、カブトデコム…。平成3年建立とのことだが、時の流れを感じずにはいられない。三井観光開発も社名が変わった。 展望台は9時からだが、足湯は10時から。北海道各地の温泉を月替わりで持ってきているとのこと。タオルは自動販売機で100円で購入できる。
さっぽろ雪まつり資料館 大雪像の模型 記念絵葉書セット
展望台内にある「さっぽろ雪まつり資料館」。観光地のちょっとした施設かと思いきや、なかなか面白い。時代背景とともに歩んできたことがよく分かる。 雪像を作る前にまず模型をつくり、その模型と見比べながら実際の雪像を作っていくとのこと。模型だけでも相当芸術性が高いものだった。 さっぽろ雪まつりの公式絵葉書。ちなみに、今年度分もすでに刷り上がり、一般にも販売されている。どのような印刷方法で間に合わせているのだろう。
羊ヶ丘の羊 オーストリア館 クラーク旅立ちの鐘
羊ヶ丘たるゆえんである羊たちも、冬の間は部屋の中。一心不乱に草を食べていた。ちなみに、ここではジンギスカンも味わえる。 冬季オリンピック時のオーストリア館を移設。オリンピックにパビリオン?今は簡単な飲食店とお土産屋さん、歩くスキーの貸し出しなどに使われている。 由緒はないとおもうが「クラーク旅立ちの鐘」。うるさいほどに大きな音で鳴る。ちなみに、「富山県高岡市鋳造」とのこと。旅はいろんなところでつながっている。
麺屋彩未 みそラーメン
行きのAIRDOの機内誌に「この冬食べたい!絶品ラーメン」というアンケート記事があり、1番だったのがこの「麺屋彩未(さいみ)」。携帯で探していってみた。 確かに、今まで食べた味噌ラーメンの中では最もうまかった。すごい行列とはいえ、客のさばき方もうまく、店の人の感じも良い。札幌での昼食にぜひ。 一応、札幌観光の超定番・時計台へ。日本三大がっかり観光地の一つと言われるが、立派な洋館であり、資料も多くて分かりやすく、十分見ごたえはある。
さっぽろテレビ塔 テレビ塔展望室から 南の海の仲間たち
時計台で、「テレビ塔との共通券がある」ということで、ついつい購入してしまう。現在時刻13:25。札幌駅発14:25→新千歳発15:35ということで、結構ぎりぎり。 あまり待つこともなく、展望台へ。よくテレビなどで見かける光景である。大雪像も上空から見ると、小さく見える。最終日かつ休日のため、なかなかの人出。 本当に何度も出会っている「南の海の仲間たち」の大氷像にまた遭遇。上空から見るこの角度が、実は一番、造形がわかりやすいのではないか。
スケートリンク テレビ取材中 半分ぐらい降りてきた
スケートリンクでも子どもたちがすべっている。ニューヨークのロックフェラーセンターのマネリスペクト?上空から見ていると、人がまるでゴミ蟻のようだ…・。 特別企画で、階段で歩いて降りられるとのこと。時間を見計らいつつ、なんとか間に合いそうなので歩いて降りることにした。途中でカメラスタッフと遭遇。 左手前の青い北洋銀行の看板を左上の写真と比べてみると、だいぶ降りてきたのが分かる。所要約10分とのことだが、もうちょっと早く降りられるかも。
さよならさっぽろ雪まつり 北海道のしめはやはり海の幸 神戸便のみ満席
なんとか下まで降り切った。高さも若干怖かったが、風が強かったのも結構怖かった。いよいよさっぽろ雪まつりともお別れ。「南の海の仲間たち」ともお別れ。 北海道の締めは、やはり海の幸。紋別産のいか・ほたてと蟹の甲羅焼合わせて千円。ホタテは刺身にできそうなほど新鮮。カニもぎっしりで風味豊かだった。 今年の雪まつりは日程もいまいち、天候もいまいちで人出が少なかったとのこと。それでも新千歳発神戸便だけはなぜか満席。なんで神戸便なんだろう?
かなやのかにめし 生ハムにぎり鮨 北菓楼のシュークリーム
北海道のもう一つの楽しみがお土産…まずは長万部駅の駅弁「かなやのかにめし」。これもJR北海道の車内誌に掲載されていたもの。カニの風味が実に豊か。 以前、JALの機内誌でみていつかは食べてみたかった「生ハムにぎり鮨」。これも実においしい。若干高めだが、北海道以外でもぜひ販売してほしい逸品である。 そして、北菓楼のシュークリーム。新製品はいまいちだったが、これは流石に「必食の一品」。相変わらず、大変おいしうございました。私の中では不動の地位。



旅の終わりに

     こうして、旅は終わりました。

     今回の旅はサブタイトルをつけていないぐらいで、特別な思いがあった訳でもなく、
     どちらかといえば、地域のまつりを楽しみ、名所を回り、食を楽しむ旅でした。
     そして、その目的は十分に果たせました。
     北海道は祭りも風景も食も、やはり格別のものがあります。

     あえて、今回の旅から何らかのテーマなり教訓なりを引き出すとすれば、
     「あたりまえのことって、すごい」ということ。
     神戸では多少雪が降るだけで大騒ぎですが、旭川では雪が降ってアイスバーンになっていても、
     その道を車で行くのはあたりまえだし、氷点下でも子どもたちが外で遊ぶのもあたりまえ。
     もちろんそれを支える技術や知恵、歴史もあるのでしょうが、「あたりまえ」のことになっているからこそ、
     できること、やれることって結構あるのだろうなと改めて思いました。
     
     なぜ私がさっぽろ雪まつりにこだわったかというと、それは、前の職場では絶対に行けない行事だったため。
     2月上旬というのは仕事の最盛期で、毎日タクシー帰宅、あるいは職場泊りの日々でした。
     それというのも、そういう仕事があたりまえになっていたから、できたこと。
     すでに、それがあたりまえでないことを知ってしまった今は、もう戻れないなあと思っています。

     ともあれ、地元の人が「あたりまえ」と思っているあたりまえでないことを発見すること、
     これこそがまさに、旅のだいご味という気もしています。
     そういう点では、北海道、旅のだいご味を存分に味わうことのできる大地です。
     ぜひ近いうちに、今度は緑と夏を楽しむ北海道の旅をしたいなあと考えています。

雪と冬を楽しむ北海道4泊5日の旅  (完)


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