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初めてのアフリカ
11/12日目(1/5-6)「さよならアフリカ、また来る日まで」

ルート
オーシャンパラダイス―(送迎)―ザンジバル国際空港―(プレシジョン航空PW451便)―ダルエスサラーム国際空港―(送迎)―タンザニアエクゼクティブスイーツ(ホテル)―(徒歩)―★ダルエスサラーム市内見学(★国立博物館、△アスカリモニュメント、△クロックタワー、スーパーマーケットなど)―(徒歩)―タンザニアエクゼクティブスイーツ(ホテル)―(送迎)―ダルエスサラーム国際空港―(カタール航空QR1348便)―ドーハ国際空港―(カタール航空QR802便)―関西国際空港
※凡例: ★入場・体験観光 △外観観光 ◎食事


写真など

午前5時前 行列(違う飛行機の) 手書きボーディングパス
午前4時に出て5時前に到着。やはり早すぎ…と思いきや、結構人はたくさんいました。 荷物のチェック後はすごい人。早めに着ておいてよかった…と思いきや、違う飛行機の列。 完全手書きのボーディングパスって初めてかも…。座席だけシールだったことはありましたが。
詰め込み待合室 あけましておめでとうございます PW451
詰め込み待合室はイタリア行き大型機2機のせい。ザンジバルだけに若干、奴隷船風。 各国語で書かれた「New year greetings」。アフリカで久々に日本語を見た気も! PW451は若干早めに出発。このATRに乗るのももう最後だなあと。あっという間にDARへ!
国立博物館 Japan in DAR エイズコーナー
ホテルのチェックインができなかったので、まずは国立博物館へ。きれいだけど展示品は…。 ほとんどの展示ケースに日本のODAのシールが。もう少し控えめなPRのほうが日本的だなあ。 アフリカの大問題の一つ・エイズ(HIV)。大統領夫妻も検査をしていますよ、という宣伝?
最後の空港へ 人がいない クロックタワー
ダルエスサラームアメリカ大使館爆破事件のモニュメント。終わりの始まりだったのか…。 日曜日だからか本当に人がいない。多少治安が不安なので、遠出せずに近場で済ますことに。 アフリカ初日にタクシーで乗り付けたクロックタワー。最後に写真だけ撮っておきました。
空港へ ターミナルへ入ります いざ帰国の途へ
いろいろ思い出深いダルエスサラーム国際空港へ無事帰還。さわやかな風が吹いていました。 チケットがないと空港内に入れないのは途上国スタンダード。非効率なのも途上国スタンダード。 カタール航空機に乗り込み、様々な顔を見せてくれたアフリカ・タンザニアともいよいよお別れです。


旅のメモから

・朝4時出発とのこと。飛行機が出る時間は7時半なのだが本当にあっているのかなあ…。いろいろと謎。
・早く寝ないとと思いきや、地元のテレビがなかなかに面白くてついつい夜更かし。CCTV(China24)が地元局の深夜時間帯に流れているのはびっくり。おそらくほぼタダでコンテンツを提供して、中国の主張を流しているんだろうなと。こういう点、中国は本当にやり手。アジアの天気図も中国が中心で、都市もニュースも主張も当然ながら中国中心。こうやってアフリカの地方から少しずつ刷り込んでいくという巧妙な手法、日本もある意味見習わなくてはいけないなと。品質がいいだけでは、どこかで無理が来る危険性があるのかなとか。
・お迎えは時間ちょうどに。初日にホテルまで送ってくれたドライバーさん。道中いろいろと話をして、結構ためになることも。壊れてもすぐに直してくれる日本車への信頼感とか、自分自身のサラリーがどうだとか。あと印象的だったのは、まだ暗いうちから仕事に出ているザンジバルの人々。住宅と畑が遠い人が多く、畑まで行くのが大変なのだとか(そのために、畑の中には一時滞在場所の小屋があるのだそう。)決して豊かでないがゆえに勤勉でないといけない(勤勉だからこそ豊かになれない)というのは、ある意味日本では考えにくいのだけど、世界標準ではそうなのかなとか。そして、ある意味、多少複雑な話もできるぐらいには英語に慣れたというのもあるかなとか。
・やはり空港着は早すぎ。まだチェックインも開始しておらず、ずっとベンチで待機。さすがにガードマンさんが可哀想がってくれて、チェックインは1番にやってくれた(他の人が割り込んでいたにも関わらず。まあ、それでもいいかなと思っていたのも事実)。ところが今度はチェックインができない。私の航空券が悪いのかなと気になったものの、そうではなくてチェックインの機械自体の不具合らしい。で、結局手書きのボーディングパスが登場。久々に見ました。チェックインした荷物は係員さんが手で向こうの方の部屋まで持っていくというアナログ方式。ロストしないかかなり不安。
・ザンジバル空港は明らかに狭すぎる。ちょうどイタリアへ行く便とかち合ってしまったようで、待合室は立つ場所もない状況。さらにトイレも壊れており、男子と女子を交代交代で使わせる始末(それがあってか、かなり汚い…。)。ある意味、今までで一番ひどい空港だったかも。向こうの方で新ターミナル建設中だったので、早晩、この状況は改善されると思いますが。
・ダルエスサラームに到着。休憩のために旅行会社が送迎付きでホテルを取ってくれたので市内へ。「まだ準備ができていない」ということですぐに部屋には入れなかったため、国立博物館を見学。やたら立派な展示とそうでない展示のギャップが大きいのは支援の差なのかな。ここにも日本のODAマーク付きの展示ケースがあってびっくり。そして、博物館併設のお土産屋さんでいろいろと買い込み。こういう適当なお土産屋さんというのが、アルーシャにもザンジバルにもダルエスサラームの街中にもあまりなかったなと。(あとは空港ぐらいだった。)
・日曜日だからか、本当に人通りが少ない。10日前に来ているので平日はこんなでないという状況を知っているものの、そうでなかったら「あまり車も人もいない街」という印象を抱いてしまいそう。あまり危険度は感じないものの、人が少ないのは少ないので治安の面からは多少不安。ホテルの周囲でちょこちょこお出かけしているうちに、あっという間にホテル退去の時間に。渋滞もなく、ダルエスサラーム国際空港へと戻ってまいりました。
・相変わらずのんびりのチェックイン&イミグレーションで、それに1時間半ぐらいかかったものの、特に問題もなく通過。ここから20時間近くかけて関空KIXへと戻ります。ほっとした反面、もうちょっとこの国を深く知りたかったなという気も。未知の大陸だったアフリカ。もう未知ではなくなったけど、まだまだ知りたいこと、行きたい場所がたくさんあります。めったに来れる場所ではないけど、次の機会を楽しみに。
 さようならアフリカ、そしてありがとう!


今日のお買いもの

ドル支払い(1ドル≒105円)
前日までの使用額 791ドル
・ザンジバル空港使用料+チップ 11ドル
・国立博物館お土産やさん 35ドル
・ホテルチップ 2ドル
・ドライバーチップ 5ドル
・空港安全使用料 1ドル
・空港でお土産屋さん 50ドル
・空港でミネラルウォーター 2ドル
合計 106ドル →最終897ドル(+タンザニアシリング両替100ドル)

タンザニアシリング支払い(100シリング≒7円)
前日のこり 40,200シリング
・スーパーマーケット 27,200シリング
・空港でお土産屋さん 11,000シリング
のこり2,000シリング


最後に

 こうして、旅は終わりました。

 アフリカというのはなかなか行ける場所ではなく、だからこそ最もアフリカらしい場所に行きたいと思って選んだのがタンザニアでした。確かに、セレンゲティやンゴロンゴロ、そしてザンジバルと、まさにアフリカを体感できるゴールデンコースであったといえます。
 お正月ならではの高い旅行料金や往復の飛行機滞在時間も含め大変といえば大変でしたが、アフリカの大自然というものが意外とあっという間に自分の体で体験できてしまうということにもびっくり。たかがボーナス2回分程度をつぎ込めば、こんな非日常の世界を垣間見ることができるというのは、日本という国に生まれた自分自身が本当に恵まれているのだなあということも改めて感じたりもしました。
 一方で、とんでもない貧富の格差や見え隠れする階級社会、治安や社会システムの問題など、ある意味、アフリカ的ともいえるさまざまな社会の様相にも多少は触れることができたのかなと。もちろん日本を含めたアジアにも様々な社会問題はあるのですが、発展への期待が渦巻くアジアに比べやはり「問題の固定化」が見え隠れする気も…。ヨーロッパやアメリカに近すぎるからが故の難しさも実はあるのかなと感じました。
 グローバル化により世界は小さくなったとも言われます。確かに、ンゴロンゴロ周辺に住むマサイ族の洋服(布)は「安価でしっかりしている」という理由からほぼ全てがメイドインチャイナに代わってしまったそうですし、セレンゲティの真ん中でもンゴロンゴロのクレーターの中でも携帯電話は通じるしツイートもできるし、サファリカーはほぼ全てがTOYOTAだし、モニターはサムスンかLGでした。これは良くも悪くもこれからさらに加速するのでしょう。その中で日本がどうやって生き残っていけばよいのか。多少はヒントも得た気がします。
 そしてグローバリズムが進むがゆえに、逆に、実際に行ってみないと感じられないこと、考えられないこともまた、増えているのかなと。幸か不幸か、いま自分はかなり自由に動き回れる条件がそろっています。であれば、行けるところまで行ってみよう。この状況をとことんまで楽しんでやろう。そんな風にも思っています。

 私にとっての初めてのアフリカ・タンザニア。10日あまりの旅の中での人々や自然、そして風土との出会いの中で、その魅力に存分に触れることができました。
 さようならアフリカ、そしてありがとう!

ありがとうアフリカ!


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