飛行機は午後2時金浦空港発。観光にはちょっと厳しい…とはいうものの、短いソウル滞在を最大限使うために、朝早くからやっている宗廟へ。 | 朝一だというのに結構な観光客が集まる。真ん中の道は魂が通る道なので、ここを歩かないでくださいねとガイドさん。非常に分かりやすい日本語でした。 | この朝はものすごく寒かった。真四角の池に丸い島というのは、やはり日本人の美意識とは違うものを感じる。風水にちなんでとのことではあるが。 |
宗廟の中心的な建物である「正殿」。宗廟は遺体ではなく位牌を祭る場所なので、「お墓」ではないとのこと。とはいえ、厳粛な祈りの雰囲気が漂う。 | 位牌を入れているだけなので、建物に窓などは不要。とはいえ門には所々に隙間があり、これは魂が出入りするためとのこと。換気の役割も兼ねているらしい。 | 宗廟を見た後、「麗水」関係の資料を探しに、韓国観光公社へ。残念ながら万博関係のパンフレットなどはなし。もう来年の話なのに大丈夫か、麗水万博。 |
空港鉄道で金浦空港へ。13年前、私にとっての「初めての海外」。あまりに記憶どおりでびっくり。リコンファームをした大韓航空窓口も記憶の場所にあった。 | 空港内レストランで「ユッケジャン」を頼む。ユッケの割に肉が少ないな…と思っていたところ、「キムチチゲと間違った」と謝罪に。やっぱり、ユッケじゃないじゃん。 | 金浦空港の免税店は本当にちっちゃい。時間つぶしにもならない。そして日本便が減ると従業員は帰ってしまう。外でもっと買っておけばと思いつつ、機内の人へ。 |
今回の韓国旅行、あまりにもチケットが安かったということから始まった旅であったため、 それほど強い思いがあったわけでもありません。 どちらかと言えば、美味しい食事をして、友人と会って、ナンタを見て…という楽しむことがメインの旅でした。 ただ、まあ、それも含めて、色んな意味で「余裕」が出てきたのかなと。 以前のように海外旅行だからと言って非常に緊張することもないし、大金を用意することもないし、 仰々しい荷物を作ったりすることはありません。 現地でも大量にお土産を買い込んだりもしませんし、「また来れるよね」とつい思ってしまいます。 13年前、初めての海外旅行でソウルを訪問したときには思いもしなかったことです。 「余裕」…韓国の社会にも生まれているような気がしました。 13年前や11年前に訪問した時に比べると、明らかに社会から直截さやどぎつさが減っている気がします。 もちろん外国なので文化の差はあるのですが、 それを差し引いても、落ち着いた余裕のある社会になりつつあるのかなと。 北朝鮮と銃撃戦を繰り広げてさほどたっていないにも関わらず、やはり社会には落ち着きと余裕が感じられたのです。 いろいろ書いて来ましたが、実は自分自身に「余裕」が出てきたのが一番大きいのかも。 日々の生活に精いっぱいだし、まだまだ前も見えないし、だけどなんとかなるよねという余裕。 まだまだ楽しいことは待っているけど、若いころのようにはがむしゃらにはなれないよという余裕。 ほぼ同じ年の韓国留学中の友人と話していて、そんなことも感じてしまったのです。 もうすぐ40、そんな状況がどこか心地よい、そんな年になったのかもしれません。 近くて近い海外、韓国・ソウル。ちょこちょこと行ってしまう気もしています。 そのたびに自分と、自分の海外旅行の変化を感じることになるのでしょうね、きっと。 13年ぶりの韓国ソウル冬紀行(終わり)
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